第1回 Lumierのグランプリ-8-レポート
ユーザー記者 Lumier


皆様、お久しぶりです。
ユーザー記者常連のLumierです。このレポートを書くのも3回目、ある意味不名誉なことではありますが(笑)、すっかりおなじみとなりました。自らが参加した大会の帰結を自分の目で確かめたい。結局のところ、この大会ではどんな選択をした者が勝ちあがっていったのか、知りたい。それが、私がいつもユーザー記者を志願する理由の一つです。
長々と前置きをしても仕方がありません。そろそろ始めさせていただこうと思います。
なお、今回も棋譜と概要を織り交ぜながら書いていきます。時間のない方、手っ取り早く試合の流れだけを掴みたい方は、棋譜は飛ばして概要のみお読みいただくことをおすすめいたします。

※注 棋譜に関して

1.略号一覧

P=プラン
Z=ゾーン
エネ=エネルギー
P作成=プランゾーン作成
P更新=プランゾーン更新

なお、P作成、P更新により表向きになったカードに関しては、「P作成→○○」のように表記する。

2.スクエアの表記に関して

 後攻
1 2 3
4 5 6
7 8 9
  先攻

ベースのプレイ位置は、バトルスペースのスクエアの表記を用いて記す。
例:「1−4−7のラインに【呪われた館】プレイ」

3.一度出たカード名に対しては、適宜略称ないし通称を用いる。なお、概要においては、初出のカードでも略称・通称を用いる。もし正式名称が分からない場合は、棋譜を参照していただきたい。
4.メモがとれていず、実際の状況が分らなかった部分に関しては、(メモ紛失)と表記する。
5.「放棄」は、原則アクティブプレイヤーのもののみを書く。ただし、スタックが多く積まれて、書くと逆に分かりづらくなると判断される場合には、省略する。
6.主語のない行動はアクティブプレイヤーのもの。また、行動者が変わる場合には主語を明示する。
7.呼声ユニットをコストとしてフリーズしても、その旨は明記しない。
8.何かのスタックが解決される前に行われる行動の表現には、「スタックして」という言葉を用いる。
9.時には正式でない用語や、説明のない略号を使うこともあるが、意味は雰囲気により察して頂きたい。
10.手札からカードをプレイする場合、特にその旨は表記しない。単に「プレイ」とのみ記す。
11.以上は原則であり、場所によってはこれらに逸するものがあることをご容赦頂きたい。


1回戦 入江裕太プロ(本戦通過4位)vs杉原栄次プロ(本戦通過5位)


ユーザー記者をしていて常に迷うのは、1回戦でどの卓を観戦するか、である。今回は、諸事情を考慮した結果、自分が立っていた位置から一番近い卓を観戦することとした。

1本目 先攻:入江プロ(黒青時計) 後攻:杉原プロ(黒白幽霊屋敷)

1T(入江プロ)【凍える時のアイスクロック】をエネに。放棄。
2T(杉原プロ)【犬闘士ケルベロス】をエネに。放棄。
3T(入江プロ)【無限時計クライン】をエネに。放棄。
4T(杉原プロ)【失恋の痛み】をエネに。放棄。入江プロ、【震える時のコールドクロック】を8にプレイ。放棄。
5T(入江プロ)【貪欲時計デーモンガスト】をエネに。【コールドクロック】を7へ移動させる。【コールドクロック】の効果により【肉食時計ビッグマウス】を墓地に置き、【白骨時計ボーンスマイル】をPZに置く。PZの【ボーンスマイル】を9にプレイ。【コールドクロック】を8へ移動させる。【コールドクロック】の効果により【絶叫時計スクリームハイ】を墓地に置き、【呪われた館】をPZに置く。放棄。
6T(杉原プロ)【イビルアイ・ドライバー】をエネに。P作成→【イビルアイ・プリンセス】。P更新→【陽気な幽霊屋敷】。放棄。
7T(入江プロ)【真夜中のダンスパーティー】をエネに。放棄。
8T(杉原プロ)【幽霊屋敷】をエネに。放棄。入江プロ、3−6−9のラインに【館】プレイ。放棄。
9T(入江プロ)【終末時計ジ・エンド】をエネに。放棄。杉原プロ、2−5−8のラインに【幽霊屋敷】プレイ。入江プロ、P作成→【石化の呪法】。P更新→【館】。放棄。
10T(杉原プロ)【サイレント・ナイト】をエネに。放棄。

序盤、杉原プロは、手札より【幽霊屋敷】をプレイしている。コントロールデッキを相手にする場合は、じっくりプランから揃えに行くのが常套手段と思っていたが、どうやらそうとも限らないらしい。時計デッキ側は、豊富な手札破壊手段を備えている。手札破壊を受ける前に貼っておきたい、ということだったのだろうか。
事実、入江プロは、最速で【館】を貼ってきた。事前に【ボーンスマイル】を置いてあるので、【ガスト】がめくれれば、一気に4枚も5枚も杉原プロの手札を削りとれることになる。

11T(入江プロ)【館】をエネに。P作成→【クライン】。9の【ボーンスマイル】の効果起動、対象は9の【ボーンスマイル】【館】の誘発効果を先にスタックに乗せ、【クライン】の誘発効果を後から乗せる。杉原プロ、【クライン】の効果にスタックして【神々の雷】プレイ。対象は3−6−9のラインの【館】。解決。【館】が墓地に置かれる。【クライン】のスタック解決。杉原プロ、自分の手札を2枚山札の上に置く。【館】の効果にスタックして【陽気な森】を3−6−9のラインにプレイ。解決。入江プロ、【コールドクロック】を7へ移動させる。【コールドクロック】の効果により【クライン】を墓地に置き、【ガスト】をPZに置く。放棄。

11ターン目、館を貼った直後に迎えた入江プロのターン。プランゾーンを作成すると、そこに現れたのはあろうことか【クライン】であった。勿論この好機を逃すはずもなく、入江プロは【館】ラインの【ボーンスマイル】を破棄、杉原プロの手札を3枚削りにかかる。しかし、ここで素直に手札破壊を受けるようなプレイヤーであれば、ベスト8まで残ってはいないだろう。杉原プロ、まずは、【雷】【館】を割る。続いて、【館】の効果にスタックして【森】をプレイ。【クライン】の効果により、手札を山札に戻されてしまったものの、逆に言えば、これは次のターンの1発目のプランゾーンのカードを操作できる、ということである。だが、これで杉原プロの手札は0枚。ここから持ち直せるのだろうか。
さて、入江プロ、このターンはプラン更新を行う代わりにコールドクロックを前進させ、次のプランを覗く。もし、【クライン】よりプランゾーンにきて旨味のあるカードがくれば、プランゾーンに出し、【スクリームハイ】などの墓地に落としておきたいカードであれば、プランゾーンは【クライン】のままに、そういったカードを墓地に落とす考えだったのだろう。コールドクロックの効果により、入江プロがプランゾーンに置いたカードは...【ガスト】。率直に申し上げて、この瞬間筆者は勝負が決まった、と思った。ここで、【ビッグマウス】あたりを中央投下すれば、入江プロは一気に手札補充できる。この圧倒的な手札の差、埋めるのはそう容易いとも思えない。

12T(杉原プロ)【失恋の痛み】をエネに。P作成→【陽気な墓場】。PZの【墓場】を1−4−7のラインにプレイ。P作成→【サイレント・マジョリティ】。放棄。入江プロ、【コールドクロック】を5にプレイ。解決。【ガスト】の効果誘発。解決。墓地より【コールドクロック】【ビッグマウス】【クライン】【ボーンスマイル】【スクリームハイ】を手札に加える。放棄。
13T(入江プロ)【コールドクロック】をエネに。【コールドクロック】を4へ移動させる。【コールドクロック】の効果により(メモ紛失)を墓地に置き、【ボーンスマイル】をPZに置く。PZの【ボーンスマイル】を8にプレイ。放棄。4の【コールドクロック】でスマッシュ。
14T(杉原プロ):エネセットなし。放棄。
15T(入江プロ)【ガスト】をエネに。P作成→【ドライバー】。P更新→【柔軟時計ダリ】。放棄。杉原プロ、【溺愛の魔煙ラバー】を4にプレイ。4の【コールドクロック】とバトル。バトル終了ステップに、【ラバー】がバトルに勝ったため、【雷】を墓地より手札に加える。その後、4の【ラバー】が墓地に置かれる。バトル終了。放棄。

12ターン目、杉原プロは引いた【失恋】をエネに置き、プランをめくるとそこには【墓場】が。ということは、先ほどの【クライン】の効果では、【墓場】を下に、【失恋】を上に置いた、ということである。入江プロのデッキは、7割以上が種族「デビルクロック」のカードで構成されている。しかも、【ブロンズキッド】【ドライバー】は、墓地からバトルスペースに戻ってくる手段が存在するため、それを除くと、入江プロのデッキで、再利用できないカードは、わずかに7枚、ということになる。うち3枚(【館】×2、【呪法】×1)は既になくなっている。ということは、残るは4枚。従って、【失恋】をうったところで、入江プロにそれなりの損害を与えることはまず不可能。そのように考え、【失恋】を引いてエネに埋める構想を立てたのだろう。
杉原プロ、次のターンで引いたのは【ラバー】【コールドクロック】にぶつけ、【雷】を回収したものの、手札の収支としてはプラスマイナス0である。だが、これは別に【雷】を回収しておきたかったわけではなく、【ラバー】を墓地に落としておきたかったためと考えられる。

16T(杉原プロ)【雷】をエネに。放棄。入江プロ、【スクリームハイ】を7にプレイ。杉原プロ、P作成→【失恋】。PZの【失恋】プレイ。入江プロの手札の【スクリームハイ】×2、【クライン】【ビッグマウス】【ボーンスマイル】より【スクリームハイ】を墓地へ置く。P作成→【絶望の連鎖】。放棄。
17T(入江プロ)【クライン】をエネに。P作成→【ダリ】【ボーンスマイル】を5へ移動させる。放棄。
18T(杉原プロ):エネセットなし。放棄。入江プロ、【スクリームハイ】を9にプレイ。放棄。
19T(入江プロ)【ダリ】をエネに。P作成→【ビッグマウス】。放棄。
20T(杉原プロ)【幽霊屋敷】をエネに。放棄。
21T(入江プロ):エネセットなし。P作成→【ダリ】。P更新→【ダンスパーティー】。放棄。
22T(杉原プロ):エネセットなし。放棄。入江プロ、【ダリ】を8にプレイ。【ダリ】の誘発効果により、【ガスト】をPZ
に置く。放棄。入江プロ、5の【ボーンスマイル】の効果を起動、対象は5の【ボーンスマイル】。PZの【ガスト】の効果誘発。解決。墓地より(メモ紛失)を手札に加える。放棄。入江プロ、ターン終了時に墓地の【ドライバー】を山札に戻し、シャッフルする。

手札を一気に補充したら、あとは早々とスマッシュを与えてゲームを終わらせにかかりたいところであろう。もたもたしていたら、【マジョリティ】で一気にまくられてしまうためだ。【スクリームハイ】を並べ、着々とスマッシュを与える態勢を整えていく入江プロ。それに対し、杉原プロの方は、イマイチプランがかみ合わず、苦しそうである。そんな杉原プロを尻目に、入江プロは【ダリ】をプレイ、再度【ガスト】をプランゾーンに持ってきて手札を更に補充。そして、ターン終了時には【ドライバー】を戻し、【ガスト】を山札の中へと埋める。

23T(入江プロ)【アイスクロック】をエネに。【ダリ】を5へ移動させる。放棄。杉原プロ、【ケルベロス】を5にプレイ、5の【ダリ】とバトル。バトル終了ステップ、【ケルベロス】がバトルに勝ったため杉原プロのスマッシュゾーンのカード(【マジョリティ】)を墓地に置く。その後、5の【ケルベロス】が墓地に置かれる。バトル終了。入江プロ、P作成→【ドライバー】。P更新→【クライン】【ボーンスマイル】を5にプレイ。解決。ルールエフェクトにより【ボーンスマイル】が墓地に置かれ、PZの【クライン】の効果誘発。解決。杉原プロ、自分の手札より2枚のカードを山札の上に置く。放棄。
24T(杉原プロ)【ナイトベア】をエネに。P作成→【絶望の連鎖】。PZの【絶望の連鎖】をプレイ、対象は7の【スクリームハイ】。解決。7の【スクリームハイ】が墓地に置かれる。
【絶望の連鎖】が杉原プロの手札に加わる。放棄。入江プロ、【スクリームハイ】を7にプレイ。杉原プロ、P作成→【森】。放棄。入江プロ、【ボーンスマイル】を8にプレイ。放棄。入江プロ、ターン終了時に【ドライバー】を山札に戻し、シャッフルする。 
25T(入江プロ)【悪運時計ハードラック】をエネに。P作成→【ジエンド】【ボーンスマイル】を5へ移動させる。PZの【ジエンド】を8にプレイ。【ボーンスマイル】を2へ移動させる。放棄。2の【ボーンスマイル】でスマッシュ。
26T(杉原プロ):エネセットなし。P作成→【犬闘士テリア】。PZの【テリア】を3にプレイ。放棄。

だが、幽霊屋敷デッキの強みの1つに、どんな状況になっても、相手のデッキが5枚以下にさえなってくれれば、【マジョリティ】による勝ちが狙える点がある。最後まで粘れば、必ず勝ち筋が存在する、というのは大変な強みである。
杉原プロ、23ターン目、入江プロのターンにて、前進してきた【ダリ】【ケルベロス】を投げつける。これにより、自分のスマッシュを割る。割れたのは【マジョリティ】。これは、実は偶然ではなく、序盤に入江プロが、杉原プロのプランゾーンに見えていたものをスマッシュに落としたために生じた現象である。トッププロ同士の対戦だからこそ見られる光景なのだ。
これにより、杉原プロは、幽霊屋敷起動→【ラバー】回収→【ラバー】を相手のユニットにぶつけてバトルに勝つ→【マジョリティ】回収という筋を得たことになる。先ほど【ラバー】を落としておいたのがやっと効いてきたようだ。これで、入江プロ、うかつに攻められなくなった。【スクリームハイ】等は前に出さず、自身を破棄できる、【ボーンスマイル】を奥に進め、1点ずつスマッシュを与える方針としたようだ。なお、【ビッグマウス】も同じく自身を破棄でき、しかもスマッシュが1あるので、より殴るのに適したユニットに見えるが、ここで【ビッグマウス】が使えない理由が入江プロにはあった。

27T(入江プロ)【ビッグマウス】をエネに。P作成→【ブロンズキッド・ドラゴン】。P更新→【コールドクロック】。9の【スクリームハイ】を6へ移動させる。杉原プロ、スタックして【幽霊屋敷】の効果起動。入江プロ、スタックして【石化の呪法】プレイ、対象は8の【ジエンド】。解決。8の【ジエンド】が墓地に置かれる。【幽霊屋敷】の効果にスタックして8に【ビッグマウス】プレイ。解決。【幽霊屋敷】の効果にスタックして【ビッグマウス】の効果起動、X=2。解決。8に【ブロンズキッド】が置かれる。【幽霊屋敷】の効果にスタックして【ブロンズキッド】の効果起動、コストとして杉原プロの墓地の【プリンセス】【ラバー】【ケルベロス】を除外。【幽霊屋敷】の効果解決。8の【ブロンズキッド】が墓地に置かれる。放棄。杉原プロ、【ナイトベア】を6にプレイ、6の【スクリームハイ】とバトル。解決。6の【スクリームハイ】【ナイトベア】が墓地に置かれる。ルールエフェクトにより2の【ボーンスマイル】が墓地に置かれる。放棄。

27ターン目の掛け合いは実に見事なので、ここだけは読者諸兄には是非一度並べてその動きを堪能していただきたいと思う。入江プロ、プランゾーンを作成すると、現れたのは【ブロンズキッド】。これこそ、入江プロが待ちに待ち望んだカードであったろう。勿論、赤エネルギーがないので、そのままプレイすることはできないが、墓地に落とせば、【ビッグマウス】から出すことが可能である。これが、入江プロが易々と【ビッグマウス】を手放せない理由であった。プランゾーンを更新、【ブロンズキッド】を墓地に落とし、【スクリームハイ】を前進させ、【ブロンズキッド】を出すスペースを確保しようと目論む。この時、入江プロの自軍エリアは、2体の【スクリームハイ】【ジエンド】で完全に塞がっていたのだ。前進が通れば、その後はいつでも【ブロンズキッド】を出せるため、【幽霊屋敷】を起動しても、ユニットが回収できなくなる。必然的に、【ラバー】回収からの【マジョリティ】ができなくなる。それは流石にごめん被りたいと、前進にスタックで【幽霊屋敷】を起動させる杉原プロ。だが、勿論それは入江プロも読んでいた。なお、このまま起動を許すと、【ラバー】【プリンセス】を回収され、【ラバー】を今しがた前進した【スクリームハイ】にぶつけられて【マジョリティ】を回収される。そして、【マジョリティ】【プリンセス】で大きくデッキ枚数を削られることになる。即ち、逆にピンチを招くのである。この、一歩間違えば逆転負けを喫するような状況下で、入江プロが放った一手は。

【石化の呪法】プレイ、対象【ジエンド】

であった。【呪法】を自らのユニットに撃つ!これにより、自軍エリアのスペースを空け、【ビッグマウス】から【ブロンズキッド】を出せば、杉原プロの墓地のユニットを何もかも除外することができ、めでたしというわけである。杉原プロ、【幽霊屋敷】解決後、【ナイトベア】を前進してきた【スクリームハイ】にぶつけて倒すも、ユニットを回収できなかった痛手は大きかったように思えた。幽霊屋敷を揃え、【ラバー】からの【マジョリティ】回収の筋を作り、健闘はしたが、ここまで来たらもう支えきれまい。今度こそ決まったか。

28T(杉原プロ):エネセットなし。P作成→【サイレントナイト】。PZの【サイレントナイト】プレイ。解決。墓地より【森】【幽霊屋敷】【墓場】をそれぞれ1−4−7、2−5−8、3−6−9のラインに置く。【テリア】を6へ移動させる。放棄。6の【テリア】でスマッシュ。
29T(入江プロ):エネセットなし。放棄。
30T(杉原プロ):エネセットなし。放棄。入江プロ、【ダリ】を6にプレイ、6の【テリア】とバトル。解決。6の【テリア】【ダリ】が墓地に置かれる。【ダリ】の誘発効果により、【ガスト】をPZに置く。杉原プロ、P作成→【マジョリティ】。PZの【マジョリティ】プレイ。対象は入江プロの山札。入江プロ、スタックして【コールドクロック】を5にプレイ。解決。ルールエフェクトにより5の【コールドクロック】が墓地に置かれる。【ガスト】の誘発効果により(メモ紛失)を墓地より手札に加える。【マジョリティ】解決。放棄。入江プロ、【スクリームハイ】を8にプレイ。放棄。入江プロ、【ビッグマウス】を9にプレイ。放棄。
31T(入江プロ)【ダリ】をエネに。【ビッグマウス】を6へ移動させる。杉原プロ、スタックして【幽霊屋敷】の効果起動。解決。杉原プロ、墓地より【テリア】【ナイトベア】を手札に加える。入江プロ、【ドライバー】を5にプレイ。解決。ルールエフェクトにより5の【ドライバー】が墓地に置かれる。8の【スクリームハイ】を5へ移動させる。放棄。杉原プロ、【テリア】を6にプレイ、6の【ビッグマウス】とバトル、解決。6の【ビッグマウス】【テリア】が墓地に置かれる。入江プロ、7の【スクリームハイ】を4へ移動させる。放棄。4の【スクリームハイ】と5の【スクリームハイ】でスマッシュ。入江プロ、ターン終了時に【ドライバー】を山札に戻し、シャッフルする。
32T(杉原プロ)【森】をエネに。放棄。入江プロ、【スクリームハイ】を9にプレイ。杉原プロ、スタックして【絶望の連鎖】をプレイ、対象は5の【スクリームハイ】。解決。5の【スクリームハイ】が墓地に置かれる。【スクリームハイ】のプレイにスタックして【ケルベロス】を4にプレイ。4の【スクリームハイ】とバトル。バトル終了時、【ケルベロス】がバトルに勝ったため杉原プロのスマッシュゾーンのカードを1枚墓地に置く。【スクリームハイ】のプレイ解決。放棄。入江プロ、【ボーンスマイル】を8にプレイ。放棄。
33T(入江プロ)【ダリ】をエネに。【ドライバー】を5にプレイ。解決。ルールエフェクトにより5の【ドライバー】が墓地に置かれる。【ボーンスマイル】を5→2へ移動させる。【スクリームハイ】を6へ移動させる。放棄。2の【ボーンスマイル】と6の【スクリームハイ】でスマッシュ。入江プロ、ターン終了時に【ドライバー】を山札に戻し、シャッフルする。
34T(杉原プロ):エネセットなし。P作成→【テリア】。PZの【テリア】を2にプレイ、2の【ボーンスマイル】とバトル。入江プロ、ダメージをスタックに乗せた後【ボーンスマイル】の効果起動、対象は2の【テリア】。解決。ダメージスタック解決。2の【テリア】が墓地へ。バトル終了。放棄。入江プロ、【ジエンド】を8にプレイ。杉原プロ、P作成→【花束を捧げる乙女】。P更新→【ドライバー】。PZの【ドライバー】を3にプレイ。誘発効果の対象は8の【ジエンド】。解決。8の【ジエンド】が墓地に置かれる。放棄。入江プロ、【ビッグマウス】を8にプレイ。放棄。
35T(入江プロ):エネセットなし。【ビッグマウス】を5→2へ移動させる。放棄。杉原プロ、【ナイトベア】を2にプレイ。入江プロ、スタックして【ジエンド】を7にプレイ。解決。2の【ビッグマウス】【ナイトベア】がバトル。解決。2の【ナイトベア】が墓地へ。放棄。2の【ビッグマウス】と4の【スクリームハイ】でスマッシュ。杉原プロのスマッシュゾーンのカードが7枚になったため、入江プロ勝利。

しかし、筆者の予測は再び裏切られることとなる。28ターン目、起死回生の一手を求めて杉原プロが作成したプランは【サイレントナイト】。そう、まだゲームは終わりではない。墓地の【マジョリティ】を回収する手段は失っても、まだデッキに残っている可能性はある。しかも、入江プロの残りデッキ枚数は着実に減ってきている。まだ粘れる。最後まであきらめることはできないのだ。
そして、30ターン目、遂に杉原プロのプランに【マジョリティ】がめくれる。しかも、入江プロのプランに【ガスト】がめくれた状態で!勿論杉原プロ、これをプレイ。手札補充はされてしまったものの、これが最後の手札補充だ。これで入江プロの残りデッキは5枚。1枚ドライバーが落ちたので、実質6枚だが、十分射程圏内である。
32ターン目の掛け合いもまた、見事である。入江プロが3体目の【スクリームハイ】を出すのにスタックし、【絶望の連鎖】を1体の「スクリームハイ」に撃ち込んだ後、もう1体には【ケルベロス】を投げつける。これにより、【スクリームハイ】を2体処理すると共に、スマッシュを1枚割り、再び安全圏へと戻る。もう30ターンを過ぎ、筆者の方が疲弊してきているというのに、何という集中力か。
さて、山札を6枚にされた入江プロ、【ドライバー】を引かない限り、山札が5枚になってしまうが、果たしてどうか。【ドライバー】を引けば、中央投下することで、山札を6枚に戻せるのだが...。
31ターン目の入江プロのドローは...。

果たして、【ドライバー】であった。

なお、これは、直接見たわけではなく、入江プロが、そのターンの間に【ドライバー】を投げたのを見たことによる、推測である。
33ターン目、入江プロはやはり【ドライバー】を引いたらしく、これを中央投下。まだデッキが5枚以下にならない。勝ち筋を与えてもらえない杉原プロとしては、辛いところだろう。
だが、34ターン目、杉原プロのプラン【花束】更新が、不屈の闘志を物語っている。この状況、【ドライバー】【ジエンド】を除去できない限り受かる見込みがない。【花束】で妥協してはいけないのである。その闘志にデッキが応え、更新でめくれたのは【ドライバー】。この場面で、ほぼ唯一といっていい解答である。よくぞ更新を決断できたものだ。最後の最後まで、妥協せず、勝負を諦めない姿勢に、筆者はただただ感服する
ばかりである。
結局、このターン、入江プロの残り2コストから、ユニットを展開され、杉原プロは敗北してしまうのだが、その勝負にかける姿勢は、非常に印象に残った。
かなり長い試合ではあったが、その分、見所も多かったと思う。途中の応酬も、深い読みに裏打ちされたものばかりで、観戦しているこちらも随分と楽しませていただいた。この対戦は、名勝負、と言って良いのではないだろうか。

2本目 先攻:杉原プロ(黒緑時計) 後攻:入江プロ(緑赤コロリー)

1T(杉原プロ)【ビッグマウス】をエネに。放棄。
2T(入江プロ)【ステルス・スナイパー】をエネに。P作成→【小妖精の花園】。放棄。
3T(杉原プロ)【ビッグマウス】をエネに。P作成→【クライン】【ボーンスマイル】を5にプレイ。解決。ルールエフェクトにより【ボーンスマイル】が墓地へ。【クライン】の誘発効果により、入江プロ、自分の手札より2枚のカードを山札の上に置く。放棄。
4T(入江プロ)【ファンシーカット・アメジスト】をエネに。放棄。
5T(杉原プロ)【クライン】をエネに。放棄。入江プロ、【夜を照らす灯チュプ】を3にプレイ。杉原プロ、P作成→【クライン】【ハードラック】を5にプレイ。解決。ルールエフェクトにより【ハードラック】が墓地へ。【クライン】の誘発効果により、入江プロ、自分の手札より2枚のカードを山札の上に置く。放棄。
6T(入江プロ)【晴天のシリピリカ】をエネに。P作成→【幻惑のフェアリー】。PZの【幻惑】を1にプレイ。放棄。

まずは入江プロが一勝を収めて迎えた二本目。杉原プロは先攻を選択。
杉原プロ、3ターン目のプランで早速【クライン】がめくれ、【ボーンスマイル】を中央投下することにより、入江プロの手札を2枚削る。続く5ターン目のプランも【クライン】【ハードラック】を中央投下し、更に入江プロの手札を削り取る。入江プロ、緑赤コロボックル/フェアリーデッキ、通称「コロリー」は、合成によりエネ加速を決め、そこから次々とプランからユニットを展開していくデッキである。ゆえに、流氷デッキ等と異なり比較的手札に依存しないデッキではあるのだが、序盤からこうも手札を削られては、動きづらかろう。エネ加速を決めるまでは、手札を必要とするのだから。
しかし、入江プロも慣れたもの、【クライン】による手札破壊を受けつつも、カードを置く順番を操作することで、6ターン目にはプランゾーンより【幻惑】を展開してきた。4ターン目には【チュプ】をプレイしているので、最速で合成の準備を整えたことになる。

7T(杉原プロ)【クライン】をエネに。P作成→【ガスト】【ボーンスマイル】を5にプレイ。解決。ルールエフェクトにより【ボーンスマイル】が墓地へ。【ガスト】の誘発効果により、(メモ紛失)を墓地より手札に加える。放棄。
8T(入江プロ):(メモ紛失)をエネに。P作成→【バードマン・ソウル】。PZの【バドソ】プレイ。【ファンシーカット・ムーンストーン】がPZとして表向きになる。【幻惑】【チュプ】をコストに合成を行い、PZの【ムーンストーン】を1に置く。P作成→【ステルス】。P更新→【バドソ】。PZの【バドソ】プレイ。【シリピリカ】がPZとして表向きになる。放棄。

7ターン目、杉原プロのターンのプランは【ガスト】【ボーンスマイル】を中央投下することで、これまで投げてきたユニット共々回収し、手札差をつける。序盤の展開は、杉原プロが若干有利であるように見えた。しかし、「流れ」というものは確実に存在するものだ。8ターン目、入江プロはエネルギーを置き、プランを作成。今しがた引いたカードで、クラインで戻された分は全てなくなり、ここから先は未知のカードが並ぶ領域へと入る。その最初のカードは、なんと、【バードマン・ソウル】。失った手札をまずは1枚補充。そして、プランゾーンとしてめくれたカードは。

【ファンシーカット・ムーンストーン】であった。

これには、プレイヤーも観戦者も、全員が驚いていた。【バドソ】から【ムーンストーン】!!まるで作り話のようであるが、実際に起こった話である。
入江プロ、合成を決め、更にプランをめくる。現れたのは【ステルス】。できれば【オパール】等の5コストユニットがめくれて欲しかったところであろうが、流石にそこまで回りが良くてはかなわない。しかし、事実とはかくも奇妙なのだ。【ステルス】更新、続いてのプランは。

【バードマン・ソウル】

ユーザー記者というものは、対戦者に影響を及ぼさないよう、リアクションはとらないものなのだが、この時ばかりは、笑みを隠せなかった。

9T(杉原プロ)【ガスト】をエネに。放棄。入江プロ、【幻惑】を3にプレイ。放棄。ターン終了時、入江プロ、【ステルス】を山札に戻し、シャッフルする。
10T(入江プロ)【妖魔の勇者】をエネに。P作成→【細い葉の柳シュシュ】。PZの【シュシュ】を2にプレイ。放棄。杉原プロ、【スクリームハイ】を8にプレイ。入江プロ、P作成→【花園】。PZの【花園】を1−4−7のラインにプレイ。P作成→【幸せはすぐ近くにある】。放棄。
11T(杉原プロ)【ガスト】をエネに。【スクリームハイ】を5→2へ移動させる。2の【シュシュ】とバトル、解決。2の【シュシュ】が墓地に置かれる。【スクリームハイ】を5へ移動させる。放棄。5の【スクリームハイ】でスマッシュ。
12T(入江プロ):(メモ紛失)をエネに。P作成→【バドソ】。PZの【バドソ】プレイ。【幻惑】がPZとして表向きになる。P更新→【シリピリカ】。PZの【シリピリカ】を2にプレイ。P作成→【変身の魔法】。放棄。
13T(杉原プロ)【ハードラック】をエネに。P作成→【幸せ】【スクリームハイ】を6へ移動させる。放棄。6の【スクリームハイ】でスマッシュ。

一本目を落とした上、ここまで綺麗な回りを見せられてしまえば、大抵のプレイヤーは心がくじけてしまうと思う。実際、こうまでされてしまうと、「あんなに回られちゃ、勝てるわけないよな。」と、対戦後、十分に言い訳がきくレベルだとは思う。だがしかし、杉原プロは違った。冷静に、自らの勝ち筋を見据えていたのである。
プランから手札から、ユニットを続々と展開し、更にはベースまで貼る入江プロに対し、杉原プロは【スクリームハイ】をプレイして、スマッシュを開始。既にエネ差は十分ついているので、最早スマッシュによりエネルギー差を開けられるのは気にする必要がないし、なによりコロリーデッキは防御力が低い。【スクリームハイ】を除去しようと思ったら、【ステルス】を持ってくるか、5コストユニットを投げつけるしかないが、いずれもそれなりにコストを消費する。もし、【スクリームハイ】の処理に手間取ってくれれば、勝機が生まれるであろう。時計デッキは、時間がたてば、墓地からユニットを回収できる分、有利になるのだ。
因みに、入江プロ、ユニット展開の合間に、3度目の【バドソ】を決めている。このように書くと、まるでただ単に運がいいだけのように聞えるかもしれないが、コロリーデッキは、とにかくたくさんプランをめくるデッキなので、必然的にプランに【バドソ】がめくれる確率が高い。運だけの問題ではないのだ。

14T(入江プロ)【チュプ】をエネに。【シリピリカ】を5→6へ移動させる。杉原プロ、【シリピリカ】の6への移動にスタックして【ボーンスマイル】を5にプレイ。5の【シリピリカ】とバトル。解決。5の【ボーンスマイル】が墓地に置かれる。入江プロ、【シリピリカ】の6への移動にスタックして【幸せ】プレイ。対象はエネZの【ムーンストーン】と墓地の【ニトロ・カタパルト】。解決。【シリピリカ】の6への移動にスタックして5の【シリピリカ】と3の【幻惑】をコストに合成。PZの【ムーンストーン】を3に置く。P作成→【ムーンストーン】。放棄。
15T(杉原プロ)【幸せ】をエネに。P作成→【ビッグマウス】。P更新→【ボーンスマイル】。P更新→【ジエンド】。放棄。6の【スクリームハイ】でスマッシュ。
16T(入江プロ):エネセットなし。P作成→【勇者】。PZの【勇者】を2にプレイ。1の【ムーンストーン】を4へ移動させる。放棄。4の【ムーンストーン】でスマッシュ。
17T(杉原プロ):エネセットなし。放棄。6の【スクリームハイ】でスマッシュ。

着々とスマッシュを重ねていく【スクリームハイ】。流石に見かねたか、14ターン目に入江プロは【シリピリカ】【スクリームハイ】を踏みに行く。だが、杉原プロはこれを待っていたのだろう。【スクリームハイ】のいるスクエアへの移動にスタックして【ボーンスマイル】【シリピリカ】にぶつける。このまま【シリピリカ】の移動が解決されれば、【スクリームハイ】と相討ちになる。杉原プロとしては、【スクリームハイ】は墓地に落ちても、いずれプランゾーンに【ガスト】を出せば回収できるので、悪くはない交換である。一方、入江プロとしては、たまったものではない。大事な5コストユニットをただで失うわけにはいかない。【幸せ】をプレイし、【ムーンストーン】をプランゾーンに置き、予め出しておいてあった【幻惑】と合成。これで、アドバンテージを失うことはなかったもの
の、【スクリームハイ】が場に残ってしまった。杉原プロ、光明が見えてきたか。
ただ、ベース上の【ムーンストーン】がいよいよスマッシュを開始してきたのが気がかりだ。

18T(入江プロ):エネセットなし。放棄。杉原プロ、【幸せ】プレイ。対象はエネZの【ガスト】と墓地の【ボーンスマイル】。解決。放棄。杉原プロ、【ボーンスマイル】を4にプレイ。入江プロ、スタックして【勇者】を1にプレイ。杉原プロ、スタックして【ハードラック】を4にプレイ。4の【ムーンストーン】とバトル。解決。4の【ハードラック】が墓地に置かれる。【ガスト】の誘発効果により墓地より(メモ紛失)が杉原プロの手札に加わる。【勇者】のプレイ解決。【ボーンスマイル】のプレイ解決。4の【ムーンストーン】とバトル。解決。4の【ボーンスマイル】【ムーンストーン】が墓地に置かれる。【ガスト】の誘発効果により【ボーンスマイル】が墓地より杉原プロの手札に加わる。【勇者】の誘発効果により、杉原プロのエネルギーゾーンのカードが3枚対象にとられる。杉原プロ、スタックして【ボーンスマイル】を2にプレイ、効果起動。対象は8の勇者。解決。【勇者】の効果にスタックして【ボーンスマイル】を9にプレイ。効果起動。対象は3の【ムーンストーン】。解決。【勇者】の効果にスタックして【ボーンスマイル】を9にプレイ。効果起動。対象は3の【ムーンストーン】。解決。入江プロ、P作成→【幸せ】。PZの【幸せ】プレイ、対象はエネZの【カタパルト】と墓地の【ムーンスト−ン】。解決。PZの【カタパルト】プレイ、対象は3の【ムーンストーン】と9のスクエア。解決。2の【勇者】を5へ移動させる。放棄。9の【ムーンストーン】と5の【勇者】でスマッシュ。杉原プロのスマッシュゾーンにあるカードが7枚になったため、入江プロ勝利。

スマッシュレースの様相を呈し始めて迎えた18ターン目、入江プロのターン。杉原プロ、ここで【幸せ】を使用し、【ガスト】をプランゾーンに持ってきた。【ボーンスマイル】を投げまくって、【花園】ライン上の【ムーンストーン】を処理する心積もりだったのであろう。無論、この隙に【スクリームハイ】は除去されてしまうだろうが、その場合、手札に戻ってくる公算が高い。攻防一体の手と言えよう。
だが、入江プロもそれは予見していたのだろう。【ボーンスマイル】投下に対し、【勇者】を合わせることで、杉原プロの黒エネを3つ縛りにかかる。杉原プロ、【勇者】のプレイにスタックして【ハードラック】【ムーンストーン】に投げ、【ム
ーンストーン】
を倒す算段を整える。そして、【勇者】のエネ縛りには、スタックで【ボーンスマイル】のプレイ&起動を3回行うことで対応。【ムーンストーン】のパワーを2000、【勇者】のパワーを1000下げる。これで、【ムーンストーン】でも【勇者】でも【スクリームハイ】を踏みにいけなくなった。現在場に残っている【ムーンストーン】は、【スクリームハイ】の正面にいるのだが、このラインには【花園】も貼られていず、【シュシュ】もいないので、元から踏みにいくことはできなかった。ただ、これで、最悪相討ちにとる手段も潰えたということである。入江プロとしては、実にいやらしい手であったろう。
入江プロ、とりあえずはプランを作成。めくれたのは【幸せ】【幸せはすぐ近くにある】...面白いカード名である。さりげなくゲームの状況を表しているのだから。さて、今回は幸せはすぐ近くにあったのだろうか?
実は、あったのである。
入江プロ、【幸せ】をプレイし、【カタパルト】をプランゾーンに持ってきた後、【ムーンストーン】【花園】ライン上の敵軍エリアへと吹っ飛ばす。そして、【勇者】を前進させ、5スマ入れる態勢を作る。杉原プロの残りエネは黒1なので、パワー5000までのユニットしか対応できないのだが、【ムーンストーン】は7000、勇者は6000なので、処理できない。これにより、入江プロが5スマッシュを与え、杉原プロのスマッシュが7になり、入江プロの勝利となった。即ち、この状況、実は【カタパルト】一発で終わりだった、ということである。従って、今考えれば、【ボーンスマイル】の効果起動は、【勇者】に2回、【ムーンストーン】に1回が正解だったようにも思えるが、恐らく杉原プロなりに考えがあって、【勇者】に1回、【ムーンストーン】に2回としたのだと思う。【勇者】に2回、【ムーンストーン】に1回とした場合は、【カタパルト】では詰まないので、【幸せ】【ステルス】をプランゾーンに持ってきて、【スクリームハイ】を除去していたと思われる。この場合、3エネ縛られている分、やはり杉原プロが不利である。【勇者】に1回、【ムーンストーン】に2回とした場合は、【ムーンストーン】が前進してきても、【スクリームハイ】のパワーは2000残る。これは、【チュプ】などの2コストユニットをぶつけられてもギリギリ残る量であり、より【スクリームハイ】は除去されにくいと言える。恐らく、杉原プロは、入江プロのユニットを除去することよりも、あくまで自分のユニットを生き残らせ、スマッシュレースで勝つ方針をとっていた。そのために、あのような起動の仕方をしたのではないかと推測する。
1回戦でありながら、1本目、2本目とも、実に白熱した試合であったと思う。ここまでの激戦を繰り広げておきながら、両雄とも決勝戦まではコマを進めていないのだから、ディメンション・ゼロの頂点に立つことの難しさが伺えるというものである。
と、綺麗に締めたつもりではあるが、読者の中には、2本目のレポートの棋譜を読んでいて、「おや?」と思う箇所がいくつかあったかもしれない。そのうちの1つは、「どの時点で【カタパルト】が墓地に落ちたのか?」であろう。これは、恐らく、どこかのプラン更新で落ちたものと思われる。序盤は手が早く進むので、時に何かしら漏れが生じることがある。一部不正確な記述をしている可能性があることを、この場でお詫び申し上げる。
そして、もう1つ。読者の皆様が、「本当にこんなプレイがあったのだろうか?」と思われる箇所があると思う。実は、概要のところで、一箇所だけ、筆者は嘘をついている。興味のある方は、探してみてはいかがだろうか。
因みに、プレイの内容に関しては、確認する限り、記述に誤りはなかった、ということを、付け加えさせていただく。
                     




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