日本選手権2008秋ユーザー記者レポート
ユーザー記者 Lumier

皆様、お久しぶりです。もうすっかりおなじみとなってしまった感のある、ユーザー記者のLumierです。
因みにこのハンドルネーム、「ルミエル」と読みます。本選後の飲み会の際に質問が多かったので、この場を借りて書かせていただきました。私の周りの人は「ルミエ」「ルミさん」などと呼びます。もし次にお会いすることがあれば、そのようにお呼びいただければ幸いです。
私の名前に関する話はこれぐらいにしておいて、そろそろ皆様お待ちかねのレポートの方に参りたいと思います。今回も、棋譜と概要を織り交ぜて書きますので、詳しい状況を知りたい場合のみ棋譜の方を読み、基本的には概要のみを読むようにしていただくとスムーズに追えるかと思います。

※注 棋譜に関して

1.
略号一覧

T=ターン
P=プラン
Z=ゾーン
エネ=エネルギー
P作成=プランゾーン作成
P更新=プランゾーン更新

なお、P作成、P更新により表向きになったカードに関しては、「P作成→○○」のように表記する。

2.スクエアの表記に関して
バトルスペースのスクエアは以下のように数字で表記する。

後攻
1 2 3
4 5 6
7 8 9
先攻

ベースのプレイ位置は、バトルスペースのスクエアの表記を用いて記す。
例:「1−4−7のラインに【呪われた館】プレイ」

3.一度出たカード名に対しては、適宜略称ないし通称を用いる。なお、概要においては、初出のカードでも略称・通称を用いる。もし正式名称が分からない場合は、棋譜を参照していただきたい。なお、カード名は、【】で括って表記する。

4.メモがとれていず、実際の状況が分らなかった部分に関しては、(メモ紛失)と表記する。

5.「放棄」は、原則アクティブプレイヤーのもののみを書く。ただし、スタックが多く積まれて、書くと逆に分かりづらくなると判断される場合には、省略する。

6.主語のない行動はアクティブプレイヤーのもの。また、行動者が変わる場合には主語を明示する。

7.何かのスタックが解決される前に行われる行動の表現には、「スタックして」という言葉を用いる。

8.
時には正式でない用語や、説明のない略号を使うこともあるが、意味は雰囲気により察して頂きたい。

9.
手札からカードをプレイする場合、特にその旨は表記しない。単に「プレイ」とのみ記す。

10.
「補給」を用いてカードをプレイする場合、その旨は特に表記しない。

11.
以上は原則であり、場所によってはこれらに逸するものがあることをご容赦頂きたい。

※注 ターンの数え方に関して

棋譜でも概要でも、先攻プレイヤーの最初のターンを1ターン目(1T)、後攻プレイヤーの最初のターンを2ターン目(2T)と表記する。以下先攻プレイヤーの2回目のターンを3ターン目(3T)、後攻プレイヤーの2回目のターンを4ターン目(4T)...と表記する。
先攻プレイヤーが奇数ターン、後攻プレイヤーが偶数ターン中に行動を起こせば、それは自分のターン中に行動を起こしたことになる。また、先攻プレイヤーが偶数ターン、後攻プレイヤーが奇数ターン中に行動を起こせば、それは相手ターン中に行動を起こしたことになる。

日本選手権 決勝トーナメント レポート

1回戦C卓 木下智哉(本選3位通過)vs田島功一(本選6位通過)

1本目

木下プロのデッキはいわゆる「緑赤ビート」。田島プロのデッキは「青白コントロール」である。
先攻をとったのは田島プロ。以下、奇数ターンが田島プロ、偶数ターンが木下プロのターン
である。

1T:【鎧闘士エビゴールド】をエネに。放棄。
2T:【エル・ドラード】をエネに。放棄。
3T:【マオ・アビシニアン】をエネに。P作成→【ペガサス.ポニー】。PZの【ポニー】を8にプレイ。放棄。木下プロ、【枯れ果てた大樹】を1−4−7のラインにプレイ。放棄。
4T:【大巨人ゴッドファーザーJr.】をエネに。P作成→【兎娘キューティ・バニー】。放棄。
5T:【機械竜エスティタート】をエネに。放棄。木下プロ、【バイオ・サーバー】を2−5−8のラインにプレイ。放棄。
6T:【妖魔の詩人】をエネに。放棄。田島プロ、【益々繁盛】をプレイ。放棄。木下プロ、【バニー】を2にプレイ。P作成。木下プロ、スタックして1−4−7のラインの【大樹】を破棄してエネZの【Jr.】を3に置く。【Jr.】【大樹】、P作成のスタック解決→【精霊の迷い家】。PZの【迷い家】を3−6−9のラインにプレイ。放棄。
7T:【鎧闘士エビシルバー】をエネに。放棄。

序盤、田島プロはプランから【ポニー】をプレイしたり、手札から【益々繁盛】をプレイしたりと、特に目立った動きはなし。
一方、ビートダウンを扱う木下プロとしては、できれば早いターンから積極的に動いていきたいところだが、3ターン目に【大樹】、5ターン目に【バイオ・サーバー】と、あまり芳しくない出だしである。
6ターン目、【バニー】をプレイして残りは2エネ。ここで、プラン作成を宣言、スタックで【大樹】を破棄して【Jr.】をエネルギーゾーンから出す。プラン作成を解決してからだと、折角【ゲルハーピー】などがめくれても、【大樹】の効果でエネルギーゾーンに落ちてしまい、結局出せない。デッキへの練度を感じさせる一手と言えるが、序盤の出遅れを取り戻すのに十分とは言えないだろう。プランゾーンには【迷い家】がめくれ、そのまま【Jr.】のいるラインにプレイ。

8T:【Jr.】をエネに。2の【バニー】を5へ移動させる。P作成→【迷い家】。5の【バニー】を2へ移動させる。田島プロ、スタックして【人面鳥の止まり木】を1−4−7のラインにプレイ。【止まり木】、バニーの移動のスタック解決。8の【ポニー】とバトル。解決。8の【ポニー】が1−4−7のラインの【止まり木】の下に闘気カードとして置かれる。【ポニー】の効果により1の【Jr.】をフリーズ状態にする。バトル解決。2−5−8のラインの【バイオ・サーバー】の効果誘発。(メモ紛失)が木下プロのエネZに置かれる。2の【バニー】を5へ移動させる。放棄。田島プロ、【粉雪の魔氷パウダースノー】を8にプレイ。木下プロ、5の【バニー】を2へ移動させる。放棄。
9T:【エビシルバー】をエネに。【止まり木】の効果を起動させる。P作成→【子猫の誘惑】。放棄。8の【パウダースノー】が田島プロの手札に戻る。
10T:【エルドラード】をエネに。2の【バニー】を5へ移動させる。P作成→【バイオ.サーバー】。5の【バニー】を8へ移動させる。田島プロ、スタックして【パウダースノー】を5にプレイ。5の【バニー】とバトル。第2バトルステップ、ダメージがスタックに乗る前に、木下プロ、【スカーレット・シャワー】をプレイ、対象は5の【パウダースノー】。解決。5の【パウダースノー】が墓地に置かれる。バトル解決。田島プロ、【バニー】の移動にスタックして【パウダースノー】を5にプレイ。5の【バニー】とバトル。5の【バニー】【パウダースノー】が墓地に置かれる。バトル解決。木下プロ、PZの【バイオ・サーバー】を1−4−7のラインにプレイ。3の【Jr.】を6へ移動させる。放棄。6の【Jr.】でスマッシュ。

8ターン目、4エネルギー全てをリリースさせたまま残している田島プロに対し、木下プロ、【バニー】【バイオ・サーバー】ラインから果敢に突撃させていく。その先にはおあつらえ向きに【ポニー】がいる。何もなければ【ポニー】をただ殺しにした上にエネルギーを追加で置くことができる。
田島プロ、少考の後【止まり木】をプレイ。【ポニー】が闘気カードとして付く先を作り、ひとまず無駄死には避ける。木下プロはエネルギーを追加することに成功。一歩後退させ様子を伺う。
すると、田島プロは【パウダースノー】【バニー】の正面にプレイ。今度は木下プロが少考。そして、【バニー】を更に後退させる。一度は敵軍エリアまで進んだ【バニー】が、自軍エリアまで戻ってきた形になった。【バニー】を倒したければエネルギーを使え、というわけだ。
9ターン目、田島プロはその誘いには乗らず、【止まり木】を起動するのみでターンを終える。
10ターン目、木下プロは再び【バニー】を敵軍エリアまで進めようとするが、田島プロの【パウダースノー】投下に阻まれる。一度は【スカーレットシャワー】で迎撃するものの、さすがに2度目は防ぎきれず。さて、ここで木下プロ、先ほど出した【Jr.】を一歩前進させ、スマッシュを1点入れる。まだスマッシュを入れるには早いような気もするが、木下プロには考えがあってのことだったようだ。

11T:【できることを一つずつ】をエネに。P作成→【誘惑】【できること〜】をプレイ。対象は6の【Jr.】。P作成→【益々繁盛】。放棄。木下プロ、1−4−7のラインの【バイオ・サーバー】を破棄してエネZの【Jr.】を2に置く。放棄。
12T:【悪戯するフェアリー】をエネに。2の【Jr.】を5→8へ移動させる。放棄。6の【Jr.】と8の【Jr.】でスマッシュ。
13T:【サイレント.マジョリティ】をエネに。P作成→【天使たちの決意】【誘惑】プレイ。P更新→【マジョリティ】。放棄。
14T:【大樹】をエネに。 P作成→【変炎獣ゲルハーピー】。PZの【ゲルハーピー】を1にプレイ。P作成→【Jr.】。放棄。田島プロ、【止まり木】を3−6−9のラインにプレイ。放棄。
15T:エネセットなし。3−6−9のラインの【止まり木】の効果を起動させる。放棄。

11ターン目、田島プロは【できることを一つずつ】でプランにめくれた【誘惑】を引くのみだが、木下プロは【バイオサーバー】を破棄して【Jr.】をもう1体バトルスペースに送り込み、後続を絶やさぬようにする。そして12ターン目には【Jr.】を敵軍エリアまで進めてスマッシュ。これで田島プロの被スマッシュは合計4。木下プロは、次のターンから田島プロに行動することを強要できるようになった。
田島プロ、自分のターンで【誘惑】を使用し、次のターンはスマッシュを受けないようにする。また、木下プロのターンで【止まり木】をプレイし、減った手札を補充しようとする。
15ターン目、田島プロは先ほどプレイした【止まり木】を起動し、そのまま木下プロに手を渡す。次のターン、いかにして防ぐのかが見ものである。

16T:【Jr.】をエネに。放棄。田島プロ、【深淵竜メイルシュトロ−ム】を5にプレイ。田島プロ、スタックして【ポニー】を7にプレイ。【メイルシュトローム】のスタック解決。ルールエフェクトにより5の【メイルシュトローム】が墓地に置かれる。【メイルシュトローム】の効果誘発。解決。【詩人】が3、【ゲルハーピー】が2、【エスティタート】が7に置かれる。放棄。田島プロ、【天使たちの決意】をプレイ。対象は3の【詩人】。3の【詩人】が墓地に置かれる。P作成→【バニー】。PZの【バニー】を1にプレイ。放棄。
17T:エネセットなし。放棄。木下プロ、2−5−8のラインの【バイオサーバー】を破棄してエネZの【Jr.】を3に置く。放棄。

16ターン目、木下プロはエネルギーに【Jr.】を置いて優先権放棄。すると、田島プロは【ポニー】を置いてから【メイルシュトローム】を中央投下してきた。勿論、木下プロ、これは読みの範囲内で、【詩人】【メイルシュトローム】の効果で置く。田島プロの置くユニットが並のユニットなら、実に5エネルギーを拘束することができる。並のユニットならば。しかし、ここで田島プロが置いたユニットには、木下プロも驚きを隠せなかったようだ。

【機械竜エスティタート】

【エスティタート】は、エネルギーゾーンのカードを対象にならなくする効果を持っているので、【詩人】の効果を打ち消すことができる。
13ターン目、田島プロは【マジョリティ】を置いているが、これは、【マジョリティ】を捨て、【エスティタート】をとったことになる。木下プロにとっては、これが意外だったようだ。しかも、【天使たちの決意】で、【詩人】を除去されてしまう。【ゲルハーピー】【バニー】が残っているものの、盤面は、田島プロ有利に決まりつつあるように感じる。

18T:エネセットなし。1の【バニー】を4へ移動させる。3の【Jr.】を6へ移動させる。2の【ゲルハーピー】を5へ移動させる。6の【Jr.】を9へ移動させる。田島プロ、スタックして【エビゴールド】を8にプレイ。【エビゴールド】のスタック解決。田島プロ、【Jr.】の移動にスタックして【エビシルバー】を9にプレイ。【エビシルバー】のスタック解決。田島プロ、【Jr.】の移動にスタックして9の【エビシルバー】をコストにして8の【エビゴールド】の効果を起動させ、8の【エビゴールド】を5に置く。【エビゴールド】の効果のスタック解決。【エビゴールド】が5に置かれ、5の【バニー】とバトル。5の【バニー】が墓地に置かれる。バトル終了ステップ中に【エビゴールド】の効果により【エビゴールド】のダメージが全快する。【Jr.】の移動解決。放棄。田島プロ、【ポニー】を8にプレイ。放棄。田島プロ、8の【ポニー】をコストにして5の【エビゴールド】の効果を起動させ、5の【エビゴールド】を4に置く。【ポニー】が7の【エスティタート】の下に闘気カードとして置かれる。【ポニー】の効果により9の【Jr.】をフリーズ状態にする。【エビゴールド】が4に置かれ、4の【バニー】とバトル。4の【バニー】が墓地に置かれる。バトル終了ステップ中に【エビゴールド】の効果により【エビゴールド】のダメージが全快する。放棄。
19T:エネセットなし。放棄。4の【エビゴールド】でスマッシュ。
20T:【ゲルハーピー】をエネに。P作成→【ラッパ.ドリアード】。9の【Jr.】を8へ移動させる。木下プロ、スタックして【制圧戦鬼煉獄丸】を3にプレイ。【煉獄丸】のスタック解決。田島プロ、【Jr.】の移動にスタックして【メイルシュトローム】を6にプレイ。木下プロ、投了により田島プロ勝利。

18ターン目、田島プロは、【エビゴールド】をプレイ。本来なら、緑赤ビート相手ではプレイする暇すら与えられないカードだが、ここまで盤面が固まってしまうと、話は別である。【エビシルバー】【ポニー】を破棄してバトルスペースを駆け回り、木下プロのユニットを一掃していく。そして、自分のターンに入ってからスマッシュ。木下プロは、【バニー】【ゲルハーピー】をプレイしているので、既にスマッシュを2点受けている。これで、被スマッシュは4になった。次に田島プロに手を渡せば、詰まされるかもしれない。
しかし、改めてベースを破棄してバトルスペースに送り込んだ【Jr.】一体で3点のスマッシュを叩き込む術はない。【煉獄丸】をプレイし、【Jr.】で敵軍エリア(田島プロにとっては自軍エリア)に居座る【エスティタート】を踏みにいこうとするが、田島プロは【メイルシュトローム】を中央投下。もはやこれまでと見たか、木下プロ、投了を宣言。田島プロの勝利となった。

木下プロは、【メイルシュトローム】【誘惑】を使いきらせてから詰める構想を立てていたという。序盤の早い段階でのスマッシュは、【メイルシュトローム】【誘惑】を使わせるためのものだったのだ。しかし、その構想を実現するには、少々初手が悪すぎたようだ。

2本目

木下プロのBデッキは「黒青赤灼熱王コントロール」。田島プロのBデッキは、「青赤灼熱王コントロール」である。手札を捨てさせる手段を持つ「黒青赤」の方が相性的には有利と見ていいだろう。
木下プロは先攻を選択。以下、奇数ターンが木下プロ、偶数ターンが田島プロである。

1T:【堕天使バキエル】をエネに。放棄。
2T:【ゲームオーバー】をエネに。放棄。木下プロ、【リサイクルセンター】を2−5−8のラインにプレイ。放棄。
3T:【ナイトメア・ソルジャー】をエネに。P作成→【道づれの廃屋】。放棄。田島プロ、【海亀が旅立つ港】を1−4−7のラインにプレイ。放棄。
4T:【バグ.キャッスル】をエネに。放棄。
5T:【廃屋】をエネに。田島プロ、【セーブ・ポイント】を2−5−8のラインにプレイ。放棄。
6T:【アーミー・アースワーム】をエネに。放棄。木下プロ、【ザ・ハーブス】を8にプレイ。放棄。

序盤はお互いにベースをプレイするのみ。【灼熱王】を主軸にしたデッキらしい動きである。
6ターン目に木下プロは【ハーブス】をプレイ。実はこの時点で、この対戦の大勢が決定してしまっていた、と言ったら、驚かれるだろうか。

7T:【廃屋】をエネに。2−5−8のラインの【リサイクルセンター】をコストに8の【ハーブス】の効果を起動させる。田島プロ、スタックして【ラム酒を一杯】をプレイ。【ハーブス】の効果のスタック解決。木下プロ、P作成→【魔氷の洞穴】。PZの【洞穴】を2−5−8のラインにプレイ。放棄。
8T:【タートルシップ・ソウル】をエネに。P作成→【リサイクルセンター】。PZの【リサイクルセンター】を3−6−9のラインにプレイ。P作成→【再改造手術】。PZの【再改造手術】プレイ。放棄。
9T:【封じる時のフリーズクロック】をエネに。2−5−8のラインの【魔氷の洞穴】をコストに8の【ハーブス】の効果を起動させる。【ジャック・オ・フロスト】を5にプレイ。ルールエフェクトにより5の【フロスト】が墓地に置かれる。墓地の【洞穴】の効果誘発。墓地の【洞穴】が2−5−8のラインに置かれる。放棄。2−5−8のラインの【魔氷の洞穴】をコストに8の【ハーブス】の効果を起動させる。放棄。
10T:【蒼火星ハイドロパルス】をエネに。1−4−7のラインの【港】の効果を起動させる。1に【港】が置かれる。放棄。
11T:【アサルト.フォートレス】をエネに。P作成→【影を縫うミッドナイトエッジ】。PZの【ミッドナイトエッジ】を7にプレイ。墓地の【不死者の聖殿】の効果誘発。墓地の【聖殿】が1−4−7のラインに置かれる。放棄。
12T:【魔王の三角海域】をエネに。P作成→【ペンギン・チェーン】。PZの【ペンギン・チェーン】を1−4−7のラインにプレイ。1の【港】を2へ移動させる。田島プロ、スタックして1の【港】をフリーズ状態にし、1−4−7のラインの【ペンギンチェーン】をリリースする。【ペンギン・チェーン】をフリーズ状態にし、P作成→【タートルシップソウル】。2の【港】を5→8へ移動させる。8の【ハーブス】とバトル。8の【ハーブス】が墓地に置かれる。バトル解決。放棄。8の【港】でスマッシュ。

7ターン目、木下プロは【ハーブス】の効果を早速起動。田島プロの手札を削りにかかる。田島プロは【ラム酒】で対抗。今はベースが2枚しか置かれていないので、手札は1枚しか増えないが、なんとか持たせなくてはならない。
8ターン目、田島プロはプランから【リサイクルセンター】をプレイし、更にプランをめくると、【再改造手術】が現れた。既にベースは3枚置かれているので、残っている1エネルギーで使うことができる。田島プロ、プランゾーンの【再改造手術】をプレイし、しっかりエネルギーを使い切ってターンを終えるが、手札は4枚しかない。
9ターン目、木下プロは更に【ハーブス】の効果を使い、田島プロの手札を削りつくす。この時点で、田島プロは既に【灼熱王】を2枚失っている。盤面ははっきりと木下プロ有利、と言っていいだろう。
田島プロ、自分のターンに入ってから、【港】の効果を起動し、【港】をユニットとしてバトスペースに置く。そして、更に次のターン、12ターン目で、【ハーブス】を踏む。そのままスマッシュ。手札を全て失った田島プロは、プランから出てくるカードに全てを委ねるしかない。今スマッシュを入れておいて、後に訪れるかもしれない一瞬のチャンスを待つつもりだったのかもしれない。因みに、この【港】【セーブポイント】ライン上にいるため、パワーは5000になっている上に、対象になると手札に戻ってしまう。対処するにはある程度カードやエネルギーを使う必要があるだろう。

13T:(メモ紛失)をエネに。P作成→【ナイトメアソルジャー】【パウダースノー】を8にプレイ。8の【港】とバトル。8の【パウダースノー】が墓地に置かれる。バトル解決。PZの【ナイトメアソジャー】をプレイ。対象は墓地の【パウダースノー】【ハーブス】。7の【ミッドナイトエッジ】の効果を起動させる。7の【ミッドナイトエッジ】を8へ移動させる。8の【港】とバトル。8の【ミッドナイトエッジ】【港】が墓地に置かれる。放棄。
14T:(メモ紛失)をエネに。P作成→【融解戦鬼灼熱王】。PZの【灼熱王】を2にプレイ。3−6−9のラインの【リサイクルセンター】を破棄して2の【灼熱王】を5に置く。放棄。木下プロ、【廃屋】を2−5−8のラインにプレイ。放棄。

13ターン目、木下プロのターンで、【パウダースノー】を手札からぶつけられ、【ミッドナイトエッジ】が横から動いてくることで、【港】は倒されてしまう。しかし、14ターン目、ついにデッキの要、【灼熱王】がプランより登場。田島プロにとって、最後の攻めの要である。既にプレイしてあった【リサイクルセンター】を破棄し、手札を補充しつつ中央エリアへ進軍。あと4点、叩き込めるか。

15T:エネセットなし。【灼熱王】を9にプレイ。放棄。
16T:エネセットなし。P作成→【セーブポイント】。PZの【セーブポイント】を3−6−9のラインにプレイ。1−4−7のラインの【ペンギン・チェーン】を破棄して5の【灼熱王】を6に置く。木下プロ、スタックして3−6−9のラインに【リサイクルセンター】プレイ。【リサイクルセンター】のスタック解決。木下プロ、3−6−9のラインの【リサイクルセンター】を破棄して9の【灼熱王】を6に置く。田島プロ、スタックして2−5−8のラインの【セーブポイント】を破棄して5の【灼熱王】を6に置く。木下プロ、スタックして【ナイトベア】を7にプレイ。【ナイトベア】の効果誘発。対象は5の【灼熱王】。田島プロ、投了により木下プロ勝利。

15ターン目、自分のターンで、木下プロも【灼熱王】をプレイ。
16ターン目、田島プロは、プランより【セーブポイント】をプレイ。この時点で、盤面は以下の通りである。

(木下プロ側から見た図)
  ペ:田島プロの【ペンギンチェーン】
セ:田島プロの【セーブポイント】
灼:田島プロの【灼熱王】
融:木下プロの【灼熱王】
聖:木下プロの【聖殿】
廃:木下プロの【廃屋】
○:空きスクエア

ここで田島プロは【ペンギンチェーン】を破棄して自分の【灼熱王】を左、つまり木下プロの【灼熱王】がいるラインへ移動させようとする。木下プロ、これを阻もうと、【リサイクルセンター】を空いているベーススペースのスクエアにプレイし、破棄して【灼熱王】を前へ進めようとする。
ここで、田島プロ少考。後、中央ラインの【セーブポイント】を破棄し、【灼熱王】を左へ動かすことを宣言。木下プロ、それにスタックして【ナイトベア】をプレイ。対象は勿論田島プロの【灼熱王】
田島プロ、これを防ぐ手段はなく。【灼熱王】を全て失った田島プロは、ここで投了を宣言した。

3本目

両者ともBデッキを選択。2本目は、デッキ相性がそのまま結果として表れた、と言っていいだろう。しかし、ご存知の通り、3本目は田島プロの勝利で終わる。いかにして相性差を覆したのか。その過程をご覧頂きたい。
田島プロ、先攻を選択。以下、奇数ターンが田島プロ、偶数ターンが木下プロである。

1T:【電脳魔方陣】をエネに。放棄。
2T:【ミッドナイトエッジ】をエネに。放棄。田島プロ、【ペンギンチェーン】を3−6−9のラインにプレイ。放棄。
3T:【ハイドロパルス】をエネに。P作成→【火焔車】。放棄。
4T:【パウダースノー】をエネに。P作成→【火焔車】。放棄。田島プロ、【セーブポイント】を2−5−8のラインにプレイ。放棄。
5T:【火焔車】をエネに。P作成→【灼熱王】。放棄。
6T:【廃屋】をエネに。P作成→【灼熱王】。放棄。田島プロ、【三角海域】を1−4−7のラインにプレイ。放棄。
7T:エネセットなし。放棄。木下プロ、【聖殿】を2−5−8のラインにプレイ。放棄。
8T:【火焔車】をエネに。放棄。田島プロ、【ラム酒】プレイ。木下プロ、P作成→【パウダースノー】。PZの【パウダースノー】を3にプレイ。放棄。3の【パウダースノー】が木下プロの手札に戻る。
9T:【バグキャッスル】をエネに。放棄。木下プロ、【火焔車】を3−6−9のラインにプレイ。放棄。
10T:【レディ.ラスト】をエネに。P作成→【聖殿】。P更新→【フロスト】。放棄。田島プロ、【ラム酒】をプレイ。放棄。田島プロ、【再改造手術】をプレイ。放棄。
11T:【フロスト】をエネに。放棄。木下プロ、【リサイクルセンター】を3−6−9のラインにプレイ。田島プロ、【灼熱王】を8にプレイ。放棄。
12T:(メモ紛失)をエネに。【灼熱王】を3にプレイ。放棄。
13T:【フロスト】をエネに。【ラム酒】をプレイ。放棄。

序盤は2本目と同じような展開。両者とも、じっくりとベースをプレイし、中盤以降の戦いに備える。
先ほどと変わった動きが見られたのは7ターン目。田島プロ、なんとエネルギーを置かずに優先権放棄。そして、木下プロのターンに入ってから【ラム酒】をプレイ。既にベースを3枚プレイしてあるので、これで3ドロー。しかし、プレイしたベースは全て手札からなので、これだけでは減った手札を回復させただけに過ぎない。このままでは先ほどと同じ展開になるだろう...と考えていたら、10ターン目、田島プロは【ラム酒】をもう1枚プレイし、更に【再改造手術】をプレイ。これで手札は7枚。さすがに十分だろう...と思っていたら、田島プロは13ターン目に3枚目の【ラム酒】を使用。ベースを3枚貼った状態で【ラム酒】を3回使用したので、これだけで9ドロー。【再改造手術】も合わせると、11ドロー。実にデッキの4分の1をドローした計算になる。
一方木下プロは、【ハーブス】が出ず、アドバンテージをとりかねている状態。手札の枚数差が大幅についた状態で両者とも【灼熱王】をプレイし、盤面はいよいよ佳境に入る。

14T:【パウダースノー】をエネに。P作成→【火焔車】。放棄。田島プロ、3−6−9のラインの【ペンギンチェーン】を破棄して8の【灼熱王】を5に置く。木下プロ、スタックして2−5−8のラインの【聖殿】を破棄して3の【灼熱王】を6に置く。3の【灼熱王】の効果のスタック解決。木下プロ、8の【灼熱王】の効果にスタックして1−4−7のラインの【火焔車】を破棄して6の【灼熱王】を5に置く。6の【灼熱王】のスタック解決。木下プロ、8の【灼熱王】の効果にスタックして3−6−9のラインの【リサイクルセンター】を破棄して5の【灼熱王】を8に置くことを宣言。田島プロ、【リサイクルセンター】の効果にスタックして1−4−7のラインの【三角海域】を破棄して8の【灼熱王】を5に置くことを宣言。木下プロ、8の【灼熱王】の効果にスタックして【フリーズクロック】を4にプレイ。4の【フリーズクロック】がルールエフェクトにより墓地に置かれる。【フリーズクロック】の効果誘発、解決。田島プロの手札の(メモ紛失)がリムーブゾーンに置かれる。墓地の【聖殿】の効果誘発。田島プロ、【聖殿】の効果にスタックして3−6−9のラインに【リサイクルセンター】をプレイ。【リサイクルセンター】のスタック解決。田島プロ、【聖殿】の効果にスタックして3−6−9のラインの【リサイクルセンター】を破棄して8の【融解戦鬼】を5に置く。5の【融解戦鬼】とバトル。田島プロ、第2バトルステップ、ダメージがスタックに乗る前に【タートルシップ・ソウル】プレイ。対象は5の田島プロの【灼熱王】。ダメージスタック解決。5の木下プロの【灼熱王】が墓地にかれる。バトル解決。【聖殿】、木下プロの【リサイクルセンター】の効果のスタック解決。放棄。田島プロ、【港】を3−6−9のラインにプレイ。放棄。

14ターン目のスタック合戦はかなり煩雑である。筆者も、メモをとっている最中は、メモをとるのに必死で、何が起こっているのかしっかり考える余裕はなかった。
14ターン目、木下プロのターンの開始時の図は以下の通りである。

(田島プロから見た図)
  火:木下プロの【火焔車】
聖:木下プロの【聖殿】
リ:木下プロの【リサイクルセンター】
融:木下プロの【灼熱王】
灼:田島プロの【灼熱王】
三:田島プロの【三角海域】
セ:田島プロの【セーブポイント】
ペ:田島プロの【ペンギンチェーン】
○:空きスクエア

木下プロはプランを1回作成しただけで、優先権を放棄。ここで、田島プロは、右ラインの【ペンギンチェーン】を破棄し、【灼熱王】を中央エリアで進めることを宣言した。木下プロ、これにスタックし、【火焔車】【聖殿】【リサイクルセンター】の順にベースを破棄し、【灼熱王】を中央ラインの敵軍エリア、つまり、田島プロの【灼熱王】のいるスクエアまで進めようとする。このまま解決すると、木下プロの【灼熱王】はパワー13500、田島プロの【灼熱王】はパワー8000でバトルに入ることになり、【タートルシップソウル】を1枚用いても、パワー差を逆転できない。そこで、田島プロ、木下プロが破棄した【リサイクルセンター】の効果が解決される前に、【三角海域】を破棄し、【灼熱王】を中央エリアに進めようとする。そこは即ち、木下プロの【灼熱王】がいるスクエアである。このまま解決すれば、木下プロの【灼熱王】のパワーは11500。田島プロの【灼熱王】のパワーは10000で、【タートルシップソウル】を1枚使うだけで逆転ができる。そこで、木下プロ、【フリーズクロック】を中央投下し、田島プロの手札を減らすと共に、墓地の【聖殿】を再び場に呼び戻すことで対抗しようとするが、田島プロは【リサイクルセンター】を新たにプレイし、破棄し、当初の目論見を達成しようとする。木下プロにこれを防ぐ手立てはなかった。結局、田島プロの言い分が通った形になり、パワー11500の木下プロの【灼熱王】と、パワー10000の田島プロの【灼熱王】が、中央ライン中央エリアでバトルをすることになり、田島プロがバトル中に【タートルシップソウル】を使用することで、木下プロの【灼熱王】を撃破。壮絶なスタック合戦は田島プロが制した形になった。

15T:【港】をエネに。放棄。木下プロ、【火焔車】を3−6−9のラインにプレイ。放棄。
16T:エネセットなし。放棄。田島プロ、1−4−7のラインに【港】プレイ。放棄。木下プロ、P作成→【フロスト】。放棄。田島プロ、【灼熱王】を8にプレイ。放棄。
17T:エネセットなし。1−4−7のラインの【ペンギンチェーン】をフリーズ状態にし、P作成→【再改造手術】。PZの【再改造手術】プレイ。1−4−7のラインの【ペンギンチェーン】を破棄して5の【灼熱王】を2に置く。放棄。木下プロ、【ナイトメアソルジャー】をプレイ。対象は墓地の【灼熱王】【フリーズクロック】。放棄。
18T:エネセットなし。P作成→【ナイトベア】。PZの【ナイトベア】を4にプレイ。ルールエフェクトにより4の【ナイトベア】が墓地に置かれる。【ナイトベア】の効果誘発。対象は2の【灼熱王】【セーブポイント】の効果誘発。2の【灼熱王】が田島プロの手札に加わる。放棄。田島プロ、【港】を1−4−7のラインにプレイ。放棄。田島プロ、【灼熱王】を7にプレイ。放棄。

16ターン目、田島プロは2体目の【灼熱王】をプレイ。こうなると、明らかに田島プロ有利、と言っていいだろう。しかし、木下プロも17ターン目には【ナイトメアソルジャー】をプレイし、墓地の【灼熱王】を回収。再度戦いを挑む姿勢を見せる。18ターン目には、プランより【ナイトベア】をプレイし、田島プロの【セーブポイント】ライン上の【灼熱王】を1体手札に戻させることに成功する。しかし、これで木下プロにリリース状態のエネルギーは残されていない。いわゆる「フルフリーズ」と言われる状態である。この一瞬の隙を、田島プロは見逃さなかった。手札に戻された【灼熱王】を出しなおし、木下プロに使えるエネルギーがないことを確認してから、自分のターンを開始する。

19T:【ハイドロパルス】をエネに。1−4−7のラインの【港】を破棄して7の【灼熱王】を4に置く。【バグキャッスル】を1−4−7のラインにプレイ。【アーミーアースワーム】を7にプレイ。【アーミーアースワーム】の効果誘発。田島プロ、【アーミーアースワーム】の効果にスタックして【バグキャッスル】の効果を起動させ、【アーミーアースワーム】をリリース状態にする。木下プロ、投了により田島プロ勝利。

エネルギーを置き、1枚ベースを破棄してから、【バグキャッスル】をプレイ。そして、【アーミー・アースワーム】をプレイし、【バグ・キャッスル】【アーミー・アースワーム】をリリース状態にしつつ、ユニットの配置を変更。要するに、2スマッシャー3体で、一気に7点スマッシュ入れる態勢を作った、ということである。木下プロ、狙いを察知し、受けがないことを悟り、【アーミー・アースワーム】の効果解決中に投了を宣言。
こうして、田島プロの準決勝進出が確定した。

相性差を覆した要因は何だったのか。木下プロがあまり黒エネルギーを置けなかったことや、【ハーブス】が出なかったこともあるだろう。しかし、田島プロが、自らのデッキを熟知した上で、相性が悪くとも、きちんと対応策を練り、着実に実行したということもあるのではないか。少なくとも、私は、「運」の一言で片付けられるとは思わないのだ。




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