不定期連載いけっち店長のD-0お楽しみ講座
第3回 種族デッキを作ろう!その2

出戻りベースの恐怖!セキュリティサービス&セイレーンデッキ

えー、D0てくにかるあどばいざーの池っち店長です。暑くて脳味噌とろけそうな昨今ですか皆さん、ディメンション・ゼロは最近どうですか。

そろそろ色んなデッキを作り飽きてきたところ・・でしょうか?いやいや。そんなモ ンじゃございませんね。ディメンション・ゼロは。

しかし、僕も仕事柄、あっちこっちのお店を見て回りますが、やれ赤単速攻やら、緑ビートやら、トロールバレーだわと、正直、どこかで見たようなデッキが多いのも事実。たまに種族テーマのデッキを見ても、ほとんどがコロポックルデッキやフェアリーデッキ。

これはもったいない。エキスパンション2のテーマ、「種族デッキをつくろう!」が生かされて無い!

ガチのトーナメントデッキを作りこみ、その習熟に血煙をあげるのだけが、ディメンション・ゼロと言うゲームの楽しみ方ではないはず!もっと自由に!ワイルドに!

・・・ってな訳で今回も、どっちかとゆーとライトに、ゲーム本来を楽しむための記事として、デッキ紹介などしてみたいと思います。
それに、いわばこういう、メタゲームを無視したイタズラなデッキで、トロールバレーなんかをブッ倒したり出来たら、爽快じゃないスか。ケケケ。

今回は、変幻自在の鬱陶しい動きで相手を翻弄し、あくまでユニットで闘いつつ相手に対して“ワナ”を張りまくり、使い込めば実は本当に強い(カードキングダム枚方店18人の大会で同系デッキが優勝)という、僕自身も長く使い込んでいる青白デッキ、“セイレーン・セキュリティサービスデッキ”(別名・説教亭サービス)をご紹介します!

カード名 枚数
煌く鋼糸の乙女 3
グリン・リベット 2
水晶砦の魔女 3
ソニックブームペガサス 2
ドライ・マティーニ 2
ロマネ・コンティ 1
グレートプレイン・ナイト 2
ガーディアン・ソウル 3
神々の雷 1
フォッグ 3
細波の入り江の魔女 2
衣服商人スワローポール 2
月夜の海の魔女 2
アイシクル 3
バードマンソウル 3
益々繁盛 3
セキュリティ・サービス 3

「“セイレーン”が場に出たときに、好きなユニット一体のパワーを+2000する」
という能力を持つ【水晶砦の魔女】。セイレーンデッキの主役は、もちろんコイツです。

何も自分自身だけでなく、何でもいいから“セイレーン”が出れば良いワケですから、他にも色々探してみると・・・面白いカードが見つかります。【月夜の海の魔女】。

このユニット、3コスト払って手札に戻すと、6コスト以下の手札のユニットをかわりに場に出せる・・・という強烈なユニット(コスト払いを二回に分割できるため、早く出せるし“隙”も減らせる)ですが、その能力だけでも強いのに、【水晶砦の魔女】が出ていると、「何度も使いまわせるパワーアップ装置」になります!!

能力使って、自分自身出たり入ったり。
その都度、何かがパワーアップしまくり。

そして、その戦術をさらに繰り返し、しかも恐るべき手札アドバンテージを生み出す恐怖のカードが、【セキュリティ・サービス】!

このベースカード、使用タイミングが“バトル”です。

って事は、相手のユニットにこちらのユニットを投げ付けて、ダメージスタックを与えた後、「当て逃げ」して手札に戻れるって事です。

例えば「プラン」から中央へ投げ付けたユニットも、相手を破壊した後、手札に戻せるわけです。あれ?!手札、増えてますよ?!

また、「場に出たとき」の効果を持つカードを、何回も使いまわすことも出来ます。
【ソニックブーム・ペガサス】やら【水晶砦の魔女】やら!

さらにさらに。進軍中のユニットが、【マリアン】やら【トロール流砲撃術】やらで破壊されそうになっても、スタックして【セキュリティサービス】を張るだけで、まんまと逃げ出す事も出来ます!

そんなこんなでこのデッキの闘い方。

○序盤戦
プランは1ターン目から【バードマンソウル】狙いで。
【煌く鋼糸の乙女】を前進させておき、場を制圧。相手が小型を並べる速攻系デッキなら、敵軍エリアに進んでおき(スマッシュしない)、出したユニットを横移動で破壊できるようプレッシャーを与えておく。(【鋼糸】の基本的な使い方。本当に強いよな。このユニット。)
でかいユニットを出されたら【ガーディアン・ソウル】。いよいよとなれば、【セキュリティサービス】を張って当て逃げして手札に戻す。
3コスト残してターンエンドを続ける。相手エンドに【益々繁盛】か【セキュリティサービス】か【月夜の海の魔女】をプレイできるコスト。

○中盤戦
【月夜の海の魔女】を出せたら、自分ターン一歩前進。大型ユニットにチェンジする。大切なのは、大型ユニットを中央〜敵軍エリアに早めに置き、場所を制圧する事。
なぜなら、このデッキのユニット戦闘は、“迎撃”であるから。相手がこちらのユニットに攻撃を仕掛けてきたところにスタックして、【水晶砦の魔女】や【ガーディアン・ソウル】でパワーアップして、跳ね返すのが作戦。
相手のベースは【ソニックブームペガサス】で破壊しよう。【月夜の海の魔女】で【ソニックブーム】を出すと、以外に楽。

○終盤戦
こうして、ユニットを生き残らせて制圧し、【水晶砦の魔女】による「セイレーン出たり入ったりパワーアップシステム」(セキュリティサービスによって【細波の入り江の魔女】などを出し入れする)の完成を目指しつつ、敵軍エリアに大型ユニットを叩き込み、相手の迎撃をパワーへアップでしのいだら勝ち。

どうです?すげぇシステマチックなデッキでしょう。なかなか駆け引きが熱いですよ。ユニットのパワーアップによる、コンバット・トリックだらけのデッキですからね。

(各カードの解説・何でコイツが入ってんの?)

■煌く鋼糸の乙女
走り回る火力。高機動制圧要員。本当に強いカードなので、ぜひ使いこなしてもらいたい。思い切って敵軍エリアに飛び込むのだ!!
もちろん、3コスト残して。(セキュリティで逃げれるように。)

■グレン・リベット
小型投げ付け要員。軽いのは良いけど、移動が重く、制圧ユニットに向かないため、展開するのは【煌く鋼糸の乙女】【レモンハート】などを優先。あくまで投げ付け要員。場に出しておくと果てしなく邪魔なので、プランから出ても、何も考えず自軍エリアに置いてはいけません。(もちろん、後で【セキュリティ】で回収する事を考えて場に出すのはアリ。)

■水晶の砦の魔女
キーカード。生きた【レインボーソウル】。しかも【セキュリティ】で何度でも使える。
当たり前ですが、【水晶】が場に出ているときに、【細波】を出しても+2000効果が発動するのをお忘れなく。(ついうっかり、良く忘れます。本当に!)
また、【水晶】が出ている時にもう一体【水晶】を出すと、+2000効果が「二回発動」する事もお忘れなく。2体居れば、一体を【セキュリティ】で出し入れするだけで+2000がいつでも二回!

豆知識・敵ユニットに投げ付け、「対象を、【水晶砦の魔女】自分自身にします」と宣言しても、パワー5500にはなりません。「戦闘が解決してから」パワー+2000の効果が発動するので、普通にパワー3500のユニットを投げ付けた事になってしまうのです。
が、敵が自軍エリアに進んできた時、「相手の移動にスタックして、自軍エリアに【水晶砦の魔女】を召喚」して、その対象を自分自身にすれば、

魔女が場に出る→魔女がパワーアップする→相手が進軍してくる

という順番になり、見事、パワー5500の【魔女】とのバトルになります。(この辺りのルールがわからなければ、オフィシャルQ&Aをよ〜く御読み下さい。)

■ソニックブームペガサス
プランゾーンから出た【ソニックブームペガサス】はとりあえず出しておいて、【セキュリティ】で回収すると、手札から出せるように。そうすると能力が使えます。

■ドライ・マティーニ
制圧力の高さとは、大きさだけじゃない。移動の速さも重要。
出来れば敵軍エリアに置いてふんぞり返ろう。何、【タイガーアイ】が出ても、【魔女】を出して9500になれば返り討ち。【ガーディアン・ソウル】までちらつかせれば、相手は何もできまい。

■ロマネ・コンティ
多くの人が、「どうせ【月夜】で出すならば、6コストの【ロマネ】では?」と考えます。が、やっぱり速度で【ドライ】が優先されちゃいます。
とは言え、6コスト域は、このデッキのキーパーツ3コストカード二回分。中盤戦、6コスト残してエンドする事が多くなるので、相手エンドに出すカードの選択肢として【ロマネ】はアリ。両方使ってみて良い方を選んでみて欲しいと思います。

■グレートプレイン・ナイト
カエルデッキじゃないのに、なぜ?!とよく言われますが、このカードを「カエルじゃないと入らない」と考えるほうがおかしいのでは?単純に強いカードですぜ旦那。
【月夜】で出てきてもプラン作成。移動してもプラン作成。そしてゲームを一気に終わらせる2点スマッシュ。
フィニッシャーとして、プランアドバンテージシステムとして、とにかく強力。

■セキュリティサービス
ここで今更ですが、【セキュリティ】を使った相手のユニットへ「当て逃げ」を説明。
もし、ご理解されていない方がいらっしゃると、このデッキの全てが無駄に成りますからね。

例えば、相手の【ゲンブ】が中央エリアに居るとしましょう。
スマッシュ宣言してきました。
こちらは対応して、【ゲンブ】のラインに【セキュリティ】を設置します。

こちら「対応は?」
相手 「改めてスマッシュ宣言。」
こちら「では再びこちらの優先権。【グレン・リベット】を【ゲンブ】のスクエアにプレイ。対応は?」
相手 「特になし。」
こちら「ではバトルに入ります。ダメージスタックまで行ってよろしいか。」
相手 「はい。」
こちら「では、ダメージスタック後、ダメージ解決前に【セキュリティ・サービス】の効果で【グレン・リベット】を手札へ。ダメージ解決に入ってよろしいか。」
相手 「了解。【ゲンブ】に4000点のダメージが入りました。」
こちら「ではもう一度【セキュリティ・サービス】をこのラインにプレイしたい。」

以下、同じように【グレン・リベット】をぶつけて、合計8000ダメージ。特に何も無ければ【ゲンブ】を撃墜成功、となります。

「当て逃げ」を行う際の、ダメージ解決のルールが説明できるかどうかは、中級者の入り口。自信の無い方は、オフィシャルホームページの「コラム」のコーナー、“◆知識で差をつけろ!ディメンションゼロ 必勝テクニック集”第11回を御読み下さい。(出来ればこのコーナーは全部熟読!当店スタッフの書いた物で手前味噌ですが、絶対にD0がより深く楽しめるようになります。友達と大幅に差が付くでしょう!)


■フォッグ
【セキュリティ・サービス】による当て逃げで、能力を使うことは出来ません。念のため。
しかし、【アイシクル】と【フォッグ】というこれら迎撃要員が居ないと、緑ビートダウンなどのパワーで推してくるデッキを防ぎきれないのも事実。やはり迎撃要員として、青なら入れておきたい優秀なユニット。

■細波の入り江の魔女
最も軽い“セイレーン”にして、突然勝負を決める力を持つトリックスター。初心者の間ではあまり使われていないカードかもしれませんが、いわば走り回る【歌劇場】とも言うべきこの能力は、ありとあらゆる戦局で、選択肢を広げてくれます。
相手の立場に立って考えてみると、

○前進してきて横のエリアに最大2体ユニットを置かれる。自軍エリアにまで攻め込まれてユニットを展開されれば、致命的スマッシュを受ける。ゆえに前進してきた【細波】を潰すユニットを常に手札に持ち、それをプレイするコストをキープし続けなければならない。

○相手エリアに引っ込んでいる【細波】も放置できない。全てのユニットがリリース状態で出てくるため、出る→進む→スマッシュが突然行われる。仕方が無いので機動力のあるユニットを早めに出し、わざわざ【細波】を「踏みに」行かなければならない。そのため、コストを消費する。しかも踏みに行っても【セキュリティ】で逃げられる。

こちらが「そうするつもり」がなくても、相手は「そうされたらどうするか」を考えてプレイしなければなりません。これが、「対戦相手の行動の選択範囲を狭める」というプレイング。【細波の入り江の魔女】は、そのために最も役立つユニットと言えるでしょう。

■衣服商人スワロー・ポール
小型でスマッシュ能力があり、ドローを稼げるユニット。プランを良く使うので、「当たり」は増やしておきたい。そのためにも入るユニットです。
【ガーディアン・ソウル】などはプランから出ても全く役立たないカード。しかし手札にあれば、その威力は絶大。よって、そうしたストラテジーを使うデッキには、【繁盛】【バードマンソウル】【スワローポール】などの手札を増やすカードを多く仕込んでおくのがシナジーです。

■月夜の海の魔女
トリックスターその2。余談ですが、【月夜】は、いざとなれば、

出す→引っ込める→自分自身を出す→リリースしているので前進できる

という、「6コスト払って場に出せば速攻ユニット」という裏テクニックがあります。
【水晶砦】が居た場合、再度場に出たときのパワーアップ対象を自分自身にすればパワー2500の加速ユニット。ちゃんとスマッシュも1付いているので、これで決着が付く事も結構あったりします。

■益々繁盛
3ターン目に無理に使う必要はありません。スキを突いて使うものです。
例えば、【益々繁盛】か【水晶砦の魔女】を使える状況で相手のターン終了宣言。そこで【益々繁盛】を使ってしまうと、「ならば【水晶砦】は出せないな?では移動して場に出ている【細波】を潰す。」
などと巻き戻されるので、【繁盛】を使いたい気持ちをぐっと抑えてそのまま自分のターンに持ち込む必要がある時もあります。
が、辛いのは相手の方のはず。「どう転んでも、損はしない」時に【益々繁盛】すべきでしょう。

さて、いかがでしたでしょうか。

このデッキ、元々は、エキスパンション2発売直後のアマチュアトーナメントで僕が使用し、その後改良を加え、“説教亭サービス”と銘打ってカードキングダムホームページで「構築済みデッキ」として通信販売しているものが原型になっています。
それにさらに、カードキングダム枚方店で優勝した方の戦術を盛り込み、ミックスアップしたものが今回のデッキ。進化を続けてきた、それなりに実績のあるデッキです。

最初は戸惑うかもしれませんが、使いこなせるようになれば、この個性的な動きは相当楽しめるはずです。ぜひチャレンジしてみてください。

「続きを読みたい!」
という方は、よろしければぜひ、「この種族をテーマに」という希望を沿えて、こちらにご意見ご感想をお送り下さい。よろしくお願いいたします。


 また、ご存知“カードキングダム徳島”のホームページでは、「毎日ディメンション・ゼロ」や「ディメンション・ゼロ研究所」などの読み物が沢山。こちらも合わせてお楽しみ下さい。


文責:カードキングダム



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