池っち店長のグランプリ5レポート!もりあがりんぐGPファイブ・どうでも良い話題と迫力の対戦記事!
第二話「ダイナマイトレディが居た」

グランプリ5に参加していた女性プレイヤーは2名。

はっきり言って、女性プレイヤーはまだまだ珍しい。それだけで価値がある。どんなデッキを使っているのかな?と気になって見てみた。

むむむ?!エネルギーゾーンにあのマイナーカード、【爆破工作】がある!それも2枚も!!

「ば、【爆破工作】?!あんなヘンなカード、おれも赤王戦の時にしか使ってないぞ ?!」 うろたえて見ていると、【悪運時計ハードラック】や【貪欲時計デーモンガスト】な どの“デビルクロック”が・・・

「【爆破工作】と“時計”・・・まさか時限爆弾のテーマデッキなのか?!」

頭の中に“ボンバーガール”とか“爆弾のマスタークラス妖怪・鴉”とか謎の言葉が 駆け巡る。しかし「テーマデッキ?」とか思った俺は失礼さんだった。彼女はマジで 実力のあるプレイヤーで、投入されていたカードも全て理論的に裏打ちのある物だっ たのだ。

【ハードラック】はスマッシュがゼロなので、スマッシュ時には敵軍エリアまで突入する。【爆破工作】を使うタイミングはそれなりにあるのだ。基本的に【ハードラック】を投げ込んで迎撃しつつ、【デーモンガスト】がプランから出た時に一気に墓地を回収する・・・“時計デッキ”の基本的な動きだ。

彼女のプレイングは正しかった。例えば、相手の手札に何か大型がある、と予想できている時、それを【ヘカトンケイル】だと断じ、自軍エリアに居た【ステルス】と 【ハードラック】のうち、ちゃんと【ステルス】を前進させたのだ。

この時点でお互い、デッキの枚数が残り少なくなりつつあり、最終的にプランジャーの戻しあいになる事が予測できていた。ならば、【ハードラック】を前進させて、 「【ヘカトンケイル】を中央投下して【ハードラック】を迎撃、能力で【ステルス】 をエネルギーゾーンへ送る」 という選択を相手にさせてはならない。最低でも【ステルス】は、墓地へ送られなければならない。

だから【ステルス】を前進させた。

しかし何と、敵軍エリアまで?!

相手がここで中央に【へカトン】を投げてくる事は無かった。わざわざこのターンに 【ハードラック】をエネゾーンに送る必要は薄い。最悪でも1スマッシュを受けるだけだから。

それよりは、自軍エリアに来た【ステルス】を【へカトン】で踏み潰し、返す自分のターンに、【ヘカトン】を前進させて暴れさせた方が有利だからだ。

果たして、彼女の【ステルス】の上には、【ヘカトン】が降って来た。

「バトルに入ってよろしいですか?・・・ダメージスタック前に、【不幸を呼ぶ手紙】。」

【冥王の鉤爪】ではこうはできない。僕も大好き、バトルストラテジーならではの攻め方だ。

結局その試合は、彼女が最後まで完璧なプレイを続け、勝利を掴んだ。

喜びの女性プレイヤー写真

最終的には、時計デッキは上位8名の中に2人も入った。強力なデッキ・タイプである事が実証されたといえるだろう。

しかし、全体の中で時計デッキはそれほど多数ではなかったが、その中でも上位に行くものと途中で勝ちきれなくなるタイプには、明確な差があったように思う。

それはズバリ、【不思議時計ワンダーラビット】を投入しているかどうかだ。

【悪運時計ハードラック】は、確かに迎撃ユニットとして優秀で、多くのプレイヤー の注目を集めた。しかしスマッシュ値ゼロがやはり汎用性に乏しく、「剣と盾」で言 えば「盾」のみの装備のようなもの。

【ハードラック】10枚前後、【ワンダーラビット】5枚前後という構成が、攻撃・ 防御共に優れた、「その時その時の状況に応じたプレイ」の出来る構成であったようだ。

ここで第3位となった高橋プロの、“クロックパレード”(命名、僕と高橋プロ。時計が良く歩いたから)を見てみよう。

デッキ名:クロックパレード
枚数 カード名 効果
6 不思議時計
ワンダーラビット
プランにある時手札破壊・出ればスマッシャー
9 悪運時計ハードラック 迎撃・制圧要員
2
終末時計ジ・エンド デビルクロックをパワー+4000!
3 絶叫時計スクリームハイ デビルクロックをパワー+2000。自身もかなり大きい
3 貪欲時計デーモンガスト 墓地からデビルクロックを全て回収!
3 イビルアイ・ドライバー  
2 石化の呪法 ユニットが並ぶデッキなので使いやすい
1 冥界の門  
2 失恋の痛み  
1 デビルクロック・タクティクス  
2 コルヴィッツの贈り物 こちらの手札も無くなっても、プラン成功率で持ち直せる
2 真夜中のダンスパーティー 大型対策。【ルドルフ】【ファーザー】が最優先
3 呪われた手紙 弱い【ラビット】で攻め込む時も、これがあれば迎撃されない
1 暗黒街の闇市 ベースはこれひとつなので使いまわせる。
ハードラックが9000に!!

これが現時点で、D0会最高位の成績を収めた“デビルクロックデッキ”だ。

高橋プロ曰く、 「実は本戦2日前に作ったデッキですが、本戦を通して構成で不満足な点はありませ んでした。これで完成していると思います。

自分の想像以上に“時計”が歩き回るデッキだったので、色んな局面が楽しめまし た。」 との事。

時計が、歩きまくった。それは、 「【ハードラック】を投げて【デーモンガスト】で回収する。」 という簡単なパーミッションと違い、攻撃と防御を相手の戦術に合わせて変化させ、 毎回全く違う戦い方が選べるプレイヤーでないと、上位には残れない、という、当たり前だが難しい事を実証している。

いつものパターンに嵌めるまで安心できないようなプレイヤーは、せっかくの勝ち筋を見落とし、みすみす勝利を逃すのだ。

このデッキが強いのも確かだが、やはりこれを使いこなした高橋プロが強かったのだろう。それを考えながら、このデッキを試してみて欲しい。

時計デッキのプレイ写真

写真は、決勝トーナメントでの高橋プロの“クロックパレード”の一場面。
ひでェ (笑)。

さて次はそろそろ、決勝トーナメントの模様でもお伝えしていこうかな。

文責:カードキングダム



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