短期集中特撮シリーズ「シュリンプ戦隊エビカクテル」
短期集中特撮シリーズ「シュリンプ戦隊エビカクテル」
著:前川勝

第2話「大いなる敵」

  青の大陸で起こる事件を未来の科学力で守る秘密組織、シュリンプ戦隊エビカクテル。
  だが、各大陸に突如として復活した「神竜」に「鬼哭神機」、「ゴーレム」や「ローゼン・リッター」と言った巨大ユニットによる抗争の激化は看過できるものではなかった。
 
  「やがて彼らは青の大陸の平和を脅かす脅威となり得る」
  等身大のヒーローであるエビカクテル達では、彼らに対抗することはできない。エビカクテルの頭脳とも言える超科学の権威、B‐tan博士は青の大陸の無人機動兵器「シルフ」を改造した大型戦闘機「カクテルマシーン」を完成させた。

  「これが……私達の新しい力……」
  「これならドラゴンにも引けを取らないでゴワス!」
  召集を受けたエビカクテルの面々は、鈍く輝く機体を見上げて感嘆した。
  「だが、大きな力が必要な戦いに迫られたという意味でもある」
  「フッ、その通りだ。浮かれているばかりじゃいられないぜ」
  そう、危機は既に目の前に迫っているのだ。
  刹那、秘密基地に緊急警報が鳴り響く。ゴーレムに敗走し、プログラムにバグの発生した暴走ローゼン・リッターが青の大陸の領海を侵犯したのだ。
  エビカクテル達は無言で顔を見合わせ、各々のマシーンに乗り込む。
  カクテルレッドのへレクレスオオカブトの如き角を持つ「カクテルビートル」。
  カクテルブルーが乗り込むノコギリクワガタの強靭な顎を模した「カクテルスタッグ」。
  カクテルイエローの鈍重なイメージを払拭する俊敏なトノサマバッタの脚力「カクテルホッパー」。
  カクテルピンクのメガネウラを彷彿とさせる「カクテルドラグーン」。
  各マシンのエンジンに一斉に火が入り、メインカメラが煌々と輝く。だが次の瞬間、カクテルブルーの悲痛な叫びが響いた。

  「チッ、レッド! 大変だ。俺達の手が鋏であるばっかりに、操縦桿は握れても、その上部にセットされたミサイルの発射ボタンが押せねぇ!」

  自らがメタルロブスターであることを忘れ、コックピットの設計を行ってしまったB‐tan博士。こんなことでは青の大陸の平和はまだ遠い。

  身内に負けるな、シュリンプ戦隊エビカクテル!

─ 続く ─


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