短期集中特撮シリーズ「シュリンプ戦隊エビカクテル」
短期集中特撮シリーズ「シュリンプ戦隊エビカクテル」
著:前川勝

第5話「戦士達の誓い」

  プラチナム・コーラルを手に入れた悪の組織は強化装甲を取り付けたギガント・エイリアンを用いて、街を襲い始めた。
  プラチナム・コーラル製の堅牢な装甲は天空都市に配備された防衛隊の武器では到底貫けるものではない。カクテルマシーンは緊急発進してこれを食い止めにかかった。
  しかし、カクテルレッドを欠く今、彼らにもその装甲に対処する術はない。
  「チッ、博士、カクテルスタッグの顎にエネルギーを集めることはできないのか!」
  ブルーの悲痛な叫びに、博士はゆっくりと首を振る。
  「(カクテルビートルの機構はカクテルマシーンの真の姿のために開発したもの……ただの飾りになるスタッグの顎にそんな機能があるわけないだろ、常識的に考えて)」
  「ふん、レッドがいなければ貴様らのマシンなど張り子の虎も同然よ!」
  場を指揮するマスターマインド・スピリットが笑う。同時にギガント・エイリアンの触手がカクテルドラグーンの羽根の1枚を叩き折った。追撃の一手が、コックピットに迫る。
  「そんな、ここまでなの!?」
  その絶望の一撃を、灼熱の角が切り落とした。紛れもない。カクテルビートルのエネルギーホーンだ。
  「バカな! 貴様はカクテルレッド! 行方をくらましていたはずでは……」
  「敵を欺くには味方からって奴さ。まぁ、あの博士は最初から仲間と思っちゃいないがな!」
  強化されたエネルギーホーンが、ギガント・エイリアンの装甲を次々と切り裂いてゆく。
  「マスター。それ以上の損傷は認められません。撤退させてください」
  命令する魔女の通信を受け、ギガント・エイリアンは海底へと逃げ帰った。

  エビカクテル達はリーダーの帰還を歓迎した。
  笑顔でカクテルベースに戻った面々は思い思いにB−tan博士をボッコボコにぶん殴る。
  「また俺達を利用したら、今度は戻ってこないからな!」
  「チッ、レッドだけ特別扱いしやがって。帰ってこなかったらどうするつもりだったんだ!」
  「(うう、痛い……しかし、これでよい。この結束がこれからの戦いには必要なのだ!)」

  果たしてB−tan博士を槍玉とすることで絆を深めたエビカクテル。
  強く結ばれた絆で、明日の戦いを勝ち抜いてくれ!


─ 続く ─


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