短期集中特撮シリーズ「シュリンプ戦隊エビカクテル」
短期集中特撮シリーズ「シュリンプ戦隊エビカクテル」
著:前川勝

第8話「復活の殺し屋」

  新たなる敵の来襲に備え、カクテルベースで特訓を重ねるシュリンプ戦隊エビカクテル。
そこに突然の緊急警報が響いた。
  「た、大変だ。何者かがカクテルマシーンの格納庫に侵入した!」
  モニターに、襲撃を受けてボロボロになったB−tan博士が写る。正直、博士はどうでもいいが、カクテルマシーンが奪われれば一大事だ。エビカクテルは格納庫へ急いだ。

  「フッ、行くぞ。ABマグナム、アサルトモード!」
  ブルーが携帯光線銃ABマグナムの速射モードで格納庫に侵入したカニソルジャーの群れを撃つ。高速加圧で撃ち出される銃弾が、次々と敵をなぎ倒していった。
  「悪の組織め、貴様らにカクテルマシーンは渡さんぞ!」

  「……威勢がいいものだな、カクテルレッド。だが、果たして俺に勝てるかな?」
  レッド達の上方から不敵な声が響く。次の瞬間、一発の光弾がカクテルイエローの強化スーツを貫いた。
  「イ、イエロー!? バカな、俺達のスーツはドラゴンの炎にすら耐える、超硬度キチン質マイクロファイバー複合材で出来ているはず……それを一撃で……」
  驚く面々を尻目に、謎の声の主が姿を現す。その正体はエビヒーローに敗れ、再改造手術によって蘇ったスーパーシュリンプ、ISE・エビブラックだった。
  現代科学では原理解読不明の超技術を使って作られた超法規時空外骨格(イリーガル・スペーショテンポラル・エグゾスケルトン)に身を包んだ彼にはABマグナムアサルトモードの弾丸は通用しない。
  「クッ、ならばABマグナム、ビームモー……」
  スガンッ!ブルーがABマグナムの射撃モードを切り替える一瞬の隙を、ISE・エビブラックは見逃さなかった。ブルーもまた、同様に強化スーツが溶解していた。
  「くっくっく、貴様らヒーローを倒すために造られた『反キチン質粒子砲』だ。メタルロブスターの甲羅はこの一撃の前に無力と化すのだ!」
  「な、何だってーーーーーーーーッ!」
  レッドが驚きの声をあげる中、ISE・エビブラックは右腕の殺人銃を速射する。弱点を突かれたエビカクテルは敗走し、カクテルマシーンはあえなく悪の組織の手に落ちてしまった。

  新たなる強敵の前に一敗地に塗れたエビカクテル。しかし、君達が倒れ続けるわけにはいかない。先行公開はまだ残っているんだ。何としても這い上がれ、エビカクテル!


─ 続く ─


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