短期集中特撮シリーズ「シュリンプ戦隊エビカクテル」
短期集中特撮シリーズ「シュリンプ戦隊エビカクテル」
著:前川勝

第10話「正義よ、永遠に」

  突如として現れた新たなる敵、ナーガ。視聴率低迷によるテコ入れ的タイミングで現れた彼らに対し、正義のヒーローと悪の組織は争いの手を止めた。
  「奴らは我々のような悪ですらない。すべてを無に帰そうとしている」
  「大陸存亡の危機……同族間で争っている場合ではなさそうだな」
  ISE・エビブラックとエビヒーローがお互いを一瞥する。直後にISE・エビブラックはカクテルマシーンの封印された倉庫を解放した。
  「お前達……」
  戸惑うカクテルレッドに、先ほどまで拳を交えていたカニソルジャーが言う。
  「青の大陸がダメになるかの瀬戸際なんだ。やってみる価値はありますぜ」
  エビカクテルの面々はうなずくと、エビカクテルロボを緊急発進させた。

  「いいか、みんな。目標は中央の鎖に縛られた奴だ。雑魚には目もくれるな!」
  「「「おう!!!」」」
  エビカクテルロボが戦場を駆け抜ける。ナーガの放つ光線がシールドを吹き飛ばし、長い尾の一撃は右足を形成するカクテルホッパーのコックピットを破壊した。だが、それでも正義の歩みを止めることはできない。
  「行くぞ、化物。ディメンション・ソード! セブン・スマッシュ!」
  灼熱のディメンション・ソードがナーガの体を覆う鎧ごと敵を切り裂く。悲鳴のような鳴き声を上げたナーガは霧のように何処かへと消えた。

  「……倒せたのかしら」
  「フッ、そうならいいが、おそらくは逃げただけだろう」
  「何度こようとも、青の大陸の平和を取り戻すまで、俺達の戦いは終わらない!」
  「……ゴ……ゴワ………………ス…………」

  こうして青の大陸を揺るがす新たな戦いは始まった。
  果たして、正義のヒーロー達は勝利を掴み、真の平和を勝ち取ることができるのか。
  さり気なく重傷を負ったイエローに迫る殉職の危機。
  エビカクテル達の戦いは、まだ終わる気配はない。


第1部   〜完〜


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