日本選手権2007 本選当日。
既に5回戦+1回戦を終えた本選参加プレイヤー達はひと時のまどろみの中にいた。
思い思いに今日の戦果を語り合い、明日の決勝を占う。
そんな折、大型公式大会ではお馴染みとなった「赤王戦」の火蓋が切って落とされようとしていた。
「赤王エキシビジョンマッチ」を開催します。
物々しく会場の舞台に下りてくる巨大スクリーン。観客は四代目赤王陛下の登場を今や遅しと
待ち構えていた。
暗がりの中に響き渡る「威風堂々」。いつもとは一味違う、日本選手権、いや正に
エキシビジョンに相応しい、赤いスパンコールジャケットに身を包んだ四代目赤王陛下の
登場に会場は割れんばかりの万歳の声。壇上に上がられた陛下は前回より
少しばかり場慣れされたのか、どっしりと落ち着いた面持ち。
対戦相手も明かされぬままの進行に、会場が疑問を持ち始めた矢先
「赤王陛下」を称える動画が厳かにスクリーンに映し出された…。
※当日会場で公開された動画とこちらの動画では、一部BGMが異なります。大人の事情です。
会場中に溢れ返った歓声は、今まで最も大きく、そして最も印象に残ったであろう。
動画が終了すると同時に明かされた「エキシビジョンマッチ」の対戦者は
忘れもしない、過酷な1Day決戦を深夜にわたり勝ち抜き、D-0に初の王者として
君臨し今尚その名声を轟かせている「ちゃんぷTAKUYA」こと中村慎太郎だったのだ。
「赤王」に牙を剥くべく、黒ずくめの衣装を身に纏い、眼光鋭く入場したちゃんぷTAKUYA。
『真に強いのはグランプリ王者だ。なのに何故、俺には無いモノをお前は持っている!』
マイクを持ち無言で立つ漆黒の挑戦者ちゃんぷTAKUYAが握手を求める陛下の手を払う。
『俺はお前を潰しにきた。わざわざこの赤のフィールドに下りてやってな』
王すら恐れぬその不遜な態度をあらわにしながらちゃんぷはうそぶく。
そんな挑戦者の挑発に眉ひとつ動かさずにやり過ごす赤王陛下。すでにその心は
これから行なわれる一大決戦へと向けられている。
エキシビジョンとはいえ、「赤王」vs「グランプリ王者」である。
その重責を陛下がお感じになられないはずはなかった。
一歩一歩確実に決闘場へと向かう陛下に気負いはないように見えた。
戦いは今しがた動画が映し出されたスクリーンに、同時に投影され
会場中が「赤王」vs「グランプリ王者」の一戦に注目することとなった。
互いに3rdセンチュリーのカードを惜しげも無く投入した赤単色のデッキ。
中には「魔を払う少女ホリプパ」まで含まれ、3rdの宣伝を口にする両者。
仕込みか?
エネルギーやプランに見える「ボンガボンガ」「勝利宣言」。
何処まで会場を沸かせれば気が済むというのか。
D-0の未来を最も案じているといってもよい二人の対戦は、そのゆったりとした
プレイスピードからは想像できない熱く激しいものとなった。
互いにスマッシュが入りラスト。「歴戦の城砦」を2ラインに貼り万全の
ちゃんぷに対しプランから見えたバーンがずいと
ちゃんぷTAKUYAを追い詰める。
ちゃんぷの手札は一枚。陛下が迫る。
「スマッシュしてよろしいか?」
だがしかし、ちゃんぷが豊富に残したエネルギーを次々とフリーズする。
「一体何をする気だ…」
会場中が息を呑む。ちゃんぷは宣言した。
「7エネルギー支払い、エックスデイ・ドラゴンをプレイ!!」
どよめく会場。陛下のバーンを吹き飛ばすどころか、盤面全てに6000のダメージ。
最後の最後に大逆転。誰もがちゃんぷを見直した。その刹那だった。
「そのカードはノーマルです。」
全てはこのための伏線だったのか。
その瞬間、会場中がおもしろいようにずっこけた。
とんだ幕切れ。ちゃんぷTAKUYAの凡ミスで陛下は見事最強の冠を守ったのだった。
ありがとう陛下。流石です。今後の活躍を私たちは期待しています。
そしてありがとうちゃんぷTAKUYA。
お星様になっても、私たちを見守っていてね。反復横飛びは忘れないよ。
こうして日本選手権2007 赤王エキシビジョンマッチは幕を閉じた。
今一度陛下の威光を胸に仕舞い、ディメンション・ゼロは新たな世紀へと
歩み始めたのだった・・・。
<速報!!!>
なんと赤王陛下に無謀にも牙を剥いたちゃんぷTAKUYAがグランプリ7ツアー
京都大会に恥かしげも無く参戦するらしいぞ!!??
陛下に牙を剥き世間を騒がせた罪は重いよね!!
どんな謝罪が見られるのか会場に集まるプレイヤーは楽しみにしていると良いかもね!!
| 【イベント名】 |
赤王戦 |
| 【開催日】 |
2007年10月27日(土) |
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